株式会社シード(代表取締役社長:西島 英弘、以下、「シード」)は、2023年9月1日(金)から2023年9月10日(日)までの10日間、静岡県 長泉町が主催する社会実験「駅前リビング」の企画・運営を日本出版販売株式会社(代表取締役社長:奥村 景二)の子会社である株式会社ひらく(代表取締役:染谷 拓郎、以下、「ひらく」)と協同で行いました。

社会実験の様子(静岡県 長泉町 コミュニティながいずみ駅前広場)

1.検証結果 (調査結果報告書より一部抜粋)

(1)社会実験による人流の変化 ※人流調査より

・社会実験前に比べ934%増加

※実験前の2日間(8月24日(木)、26日(土))平均44人→9月9日(土)の社会実験日455人

9月6日は天候不順により室内開催

(2)社会実験期間の来場者の特徴的な属性 ※来場者調査より

・来場者の3分の1は子ども連れの30代~40代の女性

・50代以上は、ひとりでの来場が4割程度と他の層に比べ非常に高い

(3)社会実験の評価(今後の実施希望と印象) ※来場者調査、調査員観察より

・93.9%が、今後もこのような企画を実施してほしいと回答

・7割弱が「自由に過ごせる」と回答(誰もが思い思いの過ごし方ができることが好印象)

リピーターも多くみられることから企画内容が好評であることがうかがえる

(4)下土狩駅周辺やエントランス広場の活用策 ※来場者調査より

・広場の活用策では子どもの屋外遊び場、食関連の定期的な出店へのニーズが高い

・駅周辺には、恒常的な屋根付き休憩スペースの設置の願望が強い

<総括>

期間中、約1,300人(推計)が来場し、来場者アンケートでは、93.9%が、今後もこのような催し物を実施してほしいと回答をいただきました。「長泉町のリビング」とも呼ぶことができる良質な空間づくりに成功し、「本」を中心としたコンテンツには、快適性・滞留性を高める効果があったことが伺える結果となりました。また、その副次的な効果として、来場者の購買行動を高めることに繋がったと考えられます。

本のある良質な空間は、町民の居場所として、新たなにぎわいの起点となる交流広場へと発展する可能性があることが分かった社会実験となりました。

2.背景

静岡県 長泉町 下土狩駅周辺地区は、駅前ロータリーの改修などによって町の顔となる中心市街地の整備事業がすすめられており、魅力ある空間や景観の形成等のハード整備と合わせて、人が集い、にぎわいを創出するためのソフト面の施策を推進していくことが求められています。

そのなかで、コミュニティながいずみ※の図書館やコミュニティセンターといった既存機能を核に、コミュニティセンター駅前広場(以下、「コミセン駅前広場」)などのさらなる有効活用を図ることで、コミセン駅前広場等と連動して街に新たなにぎわいを創出する拠点として機能することが期待されています。

※コミュニティながいずみとは

町民図書館、コミュニティセンター(多目的ホール・展示室など)、文化財展示館のほか町営駐車場を備え、生涯学習の拠点としてあらゆる事業を展開している町営施設。

3.位置づけ

みんなの居場所づくり-Good Distance 程よい距離感/おもいおもいの過ごし方-

コミセン駅前広場を活用し、近隣住民などが自由に集い、心豊かな自由時間を過ごすことができる「みんなの居場所づくり」をテーマにした社会実験を行い、下土狩駅周辺地区に人が集い、にぎわいを生む起点となる交流広場へと発展させる可能性と課題を検証しました。

4.社会実験について

(1)社会実験名称:駅前リビング

(2)主催:長泉町

(3)企画・運営:株式会社シード・株式会社ひらく

(4)開催日・時間:2023年9月1日(金)~9月10日(日) 9時~18時

(5)会場:コミュニティセンター駅前広場

5.目的

今回の社会実験は、駅周辺のにぎわい創出を目的に実施したものです。一過性のイベントではなく、持続可能な日常的なにぎわいの創出に向け、「本」を柱とした良質な空間を提供し、子育て世帯を中心とした多世代の人の流れや過ごし方を調査し、町民に加え、参画した民間事業者・公益事業者にもヒアリングを行い、新たなコミセン駅前広場の活用方法を検討するものです。また「本」を柱とした良質な空間が多様なコンテンツ(食・スポーツ・文化・芸術等)をどの程度繋ぎ、組み合わさり、相乗効果を生むのかもあわせて検証要素とし、今後のマチづくりに活かすことを目的としました。

<検証要素イメージ>

6.空間

社会実験の空間は、子供の創造性や自発性等を育むにあたり何よりも重要とされる「遊び」を大切にし、一人ひとりの個性や多様性を受け入れる「遊びやすい空間」を念頭に置きました。また、子供だけでなく保護者自身も快適だと思える空間づくりを行うため、生活者・多世代、さらには、多様なコンテンツを繋ぐ「本」を空間の中心に据えました。

7.実施内容

(1)「文化を喫する」をテーマに、東京・六本木などで「入場料のある本屋」を展開する文喫チームが、本を活用した空間「文喫ハナレ」を演出し、快適な滞在環境を創出。

展示例:書籍(選書)・木製テーブル・椅子・ガーデンパラソル・玩具(テーブルゲームなわとびシャボン玉、ロディ等)

(2)空間演出

来場者のコミュニケーションを創出する空間を演出し町民の自由な交流を促進。

(3)キッチンカー

キッチンカーを誘致し、会場内で来場者が飲食することを可能にしました。

-- 「文喫」とは --

日本出版販売株式会社子会社である株式会社ひらくが運営する本屋で

「本と出会う本屋」として

青山ブックセンター六本木跡地に2018年12月に「文喫 六本木」を開業。

2021年10月福岡県の老舗百貨店岩田屋本店に2店舗目となる「文喫 福岡天神」を開業。

人文科学、自然科学、デザイン・アートまで約3万冊の書籍を揃える滞在型書店であり

好奇心を刺激する企画展・イベントを多数開催し文化を喫する本屋として多くの方に愛されている。

日本出版販売株式会社リリース分はこちら

https://www.nippan.co.jp/news/bunkitsuhanare_20231010/

本社会実験におけるnoteはこちら

https://note.com/seed_kouhou/all

■調査結果報告書ならびに本件に関するお問い合わせ
株式会社シード 広報室 担当:岡村・大津

TEL : 055-988-0777 FAX : 055-988-0916
E-mail : kouhou@seedinc.co.jp

配信元企業:株式会社シード

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