一般社団法人日本リカバリー協会(事務局:神奈川県厚木市、代表理事:片野秀樹、以下 当協会)は、未病産業研究会休養分科会を母体として参画・協賛企業とともに立ち上げた「産後リカバリープロジェクト」で、『産前産後10の重要課題2023』を2023年10月10日(火)「産後リカバリーの日」に開催した『産後リカバリープロジェクト 第1回シンポジウム』 で発表しました。

「産後リカバリープロジェクト」は、「産後」を一つのターニングポイントとして正しいヘルスケア知識を広げ、日本人の生涯にわたる健康や QOL、子どもの健全な成長をもっと社会で応援していくために立ち上げました。当プロジェクトは、一般社団法人日本疲労学会、神奈川県未病産業研究会、神戸リサーチコンプレックス協議会が後援となり、専門的な視点からのアドバイスを得ながら、今まであまり進んでいなかった産後の女性、及び夫婦へのリカバリーの意識を高める活動を行っています。

  • 「産前産後10の重要課題2023」を発表

「産前産後10の重要課題2023」は、産後リカバリープロジェクトで実施した667人への産前産後の課題に関するアンケート調査と10万人の調査をもとに作成した「産後リカバリー白書」をもとに、参画・協賛企業、産前産後に関わる有識者の方、また参画企業の株式会社ベネクスのアスリートアンバサダー2名の方も参加し、内容を決定しました。

<産前産後10の重要課題2023> https://sungo1010.jp/ 

1. 妊娠中と比べて産後の情報が少ない

2. 「休めない」意識は産後1.5倍に

3. 回復が十分でないまま社会復帰せざるをえない

4. 産後の体のケアの満足度が低い

5. 核家族・一人親世帯などで頼れる人が少ない

6. 妊婦歯科健診の受診率は3割

7. 今や5人に1人の帝王切開出産。心のケアへの理解不足

8. パパ育休へのモヤモヤ

9. 男性の産後うつが見過ごされている

10. 産後リカバリーは産前から始まっているという事実

陸上競技・女子100mハードル:寺田明日香選手コメント〉

10代のころから出場した数々の国際大会では、子どもと手をつないで歩く海外の女性アスリートの姿を何人も見てきました。

約15年経つ今でも、国内の女性アスリートの環境に大きな変化はなく、結婚もしくは出産を機に引退する女子選手がまだまだ多い状況です。

競技や仕事のために大事なライフイベントをあきらめてしまうのはあまりにも悲しい。出産後も選択肢があり、周囲の理解や助けがある社会になればいいなと願っています。産後リカバリープロジェクトが、そんな社会づくりの一助になることに期待しています。

〈ライフセーバー:堀部結里花選手コメント〉

私自身、競技復帰をするためにどのように産前産後を過ごしたら良いのか情報収集にとても苦労し、最後行き着いたのはやはり自分の身体は自分が一番よくわかっているから自分を信じてあげるしかないというところでした。だからこそ、みんながもっとママたちに寄り添うための素敵な企画に参加できて大変嬉しく思います。

アンケート調査では、妊娠中と子育て中を除いた女性の出産・産後に対する印象は「大変」83.8%に対し「幸せ」は51.4%という回答になりました。この結果から「大変そうだから」と、子どもを持つことを躊躇している人もいるかもしれないということがわかります。

また、働く女性の増加や、家族形態の多様化など、数十年前とは社会が大きく変わり、産前産後に関しても、帝王切開で出産する人が5人に1人というデータ(※1)や、男性の産後うつが増えていると言われるなど、大きく変化していることもあります。

(※1)*厚生労働省:令和2(2020)年医療施設(静態・動態)調査(確定数)・病院報告の概況

私たち産後リカバリープロジェクトは、この出産・産後に対する印象少しでも変化をもたらしたいと考え、同調査結果及び、専門家の意見などに基づき、産前産後の課題を「産前産後10の重要課題2023」としてまとめ、今回開催するシンポジウムで発表するとともに、今後課題解決を考えてまいります。

「産後リカバリープロジェクト」では、出産直後から心身ともに多忙になる「産後のお母さん」が自分の心と体をいたわることができて、支える家族や周囲の人、社会がお母さん自身の疲労にも目を向けるきっかけの日となることを願い、10月10日を「産後リカバリーの日」としました。日付は妊娠期間をいう言葉「十月十日(とつきとおか)」に由来し、「妊娠から出産までと同じくらいの産後期間、心と体のリカバリーも大切にしてほしい」との思いを込めています。

株式会社ベネクス/タカラベルモント株式会社/株式会社大広(大広フェムテック・フェムケアラボ)/一般社団法人日本リカバリー協会/プレミアアンチエイジング株式会社/株式会社ポーラガーミンジャパン株式会社/株式会社ビ・メーク/日本トイザらス株式会社(順不同)

  • 【調査概要】

調査名: 「産前産後に関するアンケート 2023」

期間:2023年 8月21日9月20日/調査対象:全国の20~69歳の667人/男性130人、女性537人(一般(妊活中含む)105人、妊娠中(マタニティ―期)26人、出産後(子ども年齢:0か月~2歳未満)164人、出産後(子ども年齢:2年以上)195人)/調査方法:インターネット調査/調査項目:27問

調査名:「ココロの体力測定 2023」(「産後リカバリー白書」)

期間:2023年 4月18日5月23日/SCR調査対象:全国の20~79歳の10万人(男女各5万人)/調査方法:インターネット調査/調査項目: 10問

※疲労度合項目:厚生労働省「ストレスチェック」B項目を基に独自加工して、点数化

※集計データ:県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用

抽出対象:全国の20-49歳/女性:30,462人(マタニティー期:2,025人、生後0-3か月:409人、生後4-6か月:668人、生後7-12か月:831人、その他未就学児あり:7,110人)/男性:20,594人(マタニティー期:501人、生後0-3か月:166人、生後4-6か月:237人、生後7-12か月:252人、その他未就学児あり:2,935人)

株式会社ベネクス/タカラベルモント株式会社/株式会社大広(大広フェムテック・フェムケアラボ)/一般社団法人 日本リカバリー協会/SOMPひまわり生命保険株式会社/プレミアアンチエイジング株式会社/東洋紡株式会社/株式会社ポーラガーミンジャパン株式会社/株式会社ビ・メーク/日本トイザらス株式会社(入会順)

(後援)一般社団法人日本疲労学会/神奈川県未病産業研究会/神戸リサーチコンプレックス協議会

https://www.recovery.or.jp/sungo

  • 【一般社団法人日本リカバリー協会 概要】

リカバリー(休養)リテラシーの向上で、一億総主人公化社会に

「とても疲れてしまったので明日会社(学校)を休ませて頂けませんか?」

こんな相談を受けた場合、あなたはどのように応えますか。

あなたの応えそのままが、日本社会の休養に対する考え方だと私たちは思っています。

国民の2人に1人が疲労を抱えて生活を送っている現代において、休むことの大切さを伝え、その重要性についての啓発・教育などの実践に取り組むことで、社会の休養リテラシーの向上により人と休養の関係性を変え、さらに科学に裏付けられたソリューションの提案を行う休養市場を創造し、ヒトが元気に意欲的に生活できる社会(各個人が主人公のような社会)を一般社団法人日本リカバリー協会では目指しています。

所在地:神奈川県厚木市中町4-4-13 浅岡ビル4階

会長:渡辺恭良

(理化学研究所生命機能科学研究センター チームリーダー、大阪市立大学大学院医学研究科 名誉教授)

副会長:水野敬

(理化学研究所生命機能科学研究センター ユニットリーダー、大阪市立大学健康科学イノベーションセンター センター副所長)

顧問:大谷泰夫(神奈川県立保健福祉大学 理事長、元内閣官房参与)

杉田正明(日本体育大学体育学部 教授、日本陸連 科学委員会委員長

松木秀明(東海大学 名誉教授、健康評価施設査定機構 理事)

代表理事:片野秀樹 博士(医学)(日本未病総合研究所講師、Genki Vital Academy 顧問)

提携:ゲンキ・バイタルアカデミースイス

URL:https://www.recovery.or.jp/

公式情報サイト「Recobal(リカバル)」URL:https://recover-bar.jp/

<報道関係者お問い合わせ先>

一般社団法人日本リカバリー協会 広報事務局

担当:柴山 TEL:070‐1389‐0172

メール:pr@netamoto.co.jp

配信元企業:一般社団法人日本リカバリー協会

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ