レアル・マドリードに所属するスペイン人MFブラヒム・ディアスに、モロッコ代表入りの可能性が浮上しているようだ。10日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 現在24歳のB・ディアスモロッコ人の父とスペイン人の母のもと、スペイン南部に位置するアンダルシア州のマラガで産声をあげた。幼少期にマラガのカンテラへ入団し“マラガのメッシ”として名を挙げると、その後はマンチェスター・シティを経て2019年1月にレアル・マドリードに加入。今夏には約3年間に渡るミランへのレンタル移籍から復帰し、今シーズンはここまで公式戦8試合の出場で1ゴールをマークしている。

 世代別のスペイン代表でも主力として活躍し、2021年6月には国際親善試合のリトアニア戦でA代表デビューを飾ったB・ディアス。そんな若きMFに代表チーム変更の可能性が浮上しているという。今回の報道によると、王立モロッコサッカー連盟(RMFF)はかねてからB・ディアスの代表チーム入りに向けた働きかけを行っていたとのこと。この度RMFFに近い関係者が明かしたところによれば、選手本人も父の母国の代表チームでプレーすることを選択したという。

 代表変更の手続きは完了に近づいており、すでに詳細な事務作業を残すのみとなっているようだ。なお、二重国籍を所持している選手については、21歳の誕生日までに代表チームでプレーした回数が3試合までであれば、代表チームを変更できる仕組みが設けられているという。B・ディアスは2019年にスペイン代表デビューを飾ったものの、出場歴はその1試合のみに留まっており、代表チームの変更が可能な状況となっている。

 B・ディアスモロッコ代表入りが完了した場合、来年1月に開幕となるアフリカネーションズカップに出場する可能性が極めて高いと見られている。果たして昨年のFIFAワールドカップカタール2022で快進撃を見せた“アトラスの獅子”に新たな戦力が加わることになるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。

今夏にレアルに復帰したブラヒム・ディアス [写真]=Getty Images