結婚した相手の娘が妊娠中にボーイフレンドと別れて実家に戻ってきた。出産後、娘は職場復帰したいからと、継母である38歳の女性に仕事を辞めて赤ちゃんの面倒を見るよう頼んできた。
女性がそれを拒否したところ、夫と継娘から非難されたという。断った自分は間違っているのか?
自身の体験について相談し意見を求めるSNSに投稿した女性の相談と回答を見てみよう。
孫は目に入れても痛くない。そんなふうに思う祖父母は多いだろう。
だがまだ40歳にも満たない年齢で、毎日継娘の赤ちゃんの世話をしなければならないとしたらどうだろう?
ある女性が海外掲示板人気のスレッド『私って嫌なやつ?』に投稿した相談が、大きな反響を呼んだ。
38歳の女性は、5年前に夫のサム(47歳)と結婚した。サムには亡くなった前妻との間にリアという娘(25歳)がいた。
女性は10年前にリアを紹介してもらったが一緒に住んだことはなかった。リアが大学に行くために家を出た後に女性がサムの家に移り住んだからだ。
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女性とサムとの間に子供はいない。女性が自分の子供を持つことを望んでいないからだ。
サムはそれを受け入れてくれていて、リアとも特に問題もなく継母として関係を育んできたという。
だがリアが去年妊娠してから状況が変わったと女性は綴っている。
リアのボーイフレンドは子供を望んでいなかったのですが、リアは産みたいと言い、結局2人は別れました。
リアが私たちのところに戻ってきたのは、1人で生活していく余裕がないからです。彼女は教師として働いていたけれど、ボーイフレンドが稼ぎ手でした。
妊娠して実家に戻ってきたリアの今後のことを、継母として女性は心配した。
その国では教師の給料は安く、子供が生まれたらリアの収入だけでは生活できないという。
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女性は「別れた彼に養育費を払ってもらったほうがいい」と提案したところ、リアはそれを拒んだ。サムも女性が余計な口出しをしないほうがいいと思っているようだったという。
継娘から仕事を辞めて子供の世話をしてほしいと頼まれる
リアが出産し4か月経ったころ、子供ができたことの大変さを実感したリアは、父親のサムに子育てを手伝ってもらっていた。
慣れない育児で睡眠不足になり、ストレスもたまっているようだったが、家事一切はすべて続母である女性が、仕事をしながらやっていた。
やがてリアの産休が終わるころ、女性はリアから赤ちゃんの面倒を見るために仕事をやめてくれと頼まれた。
仕事を辞めて私に子供の世話をしてくれないか、とリアは言ってきたのです。
私は「ノー」と言いました。第一に私の子供ではないし、私は子供を育てたいとは思っていません。第二に私には仕事があります。
するとリアは、「パパから言ってよ」とサムに仲介するよう頼んできた。
私はもう一度理由を言って断りました。サム自身も仕事をしているし、彼は私より収入が多く生活費をまかなっているから、仕事を辞められません。
働かなければ生活していくことができないリアは、育児もしなければならない。となると教師よりも育児の合間にできる仕事を探した方が無難だ。
もしくは、赤ちゃんの世話をベビーシッターや保育園に預けるしかないだろう。
だがリアは「教師の仕事は辞めない。自分はまだ若くキャリアを築かなければならないから辞められない」と言ったそうだ。
子育てのために休みを取る人はたくさんいると私は言ったのですが、「私は母親として頑張って疲れてきている。自分の人生にも他のことが必要だ」と泣き崩れたのです。
女性は断固として「No」を貫いた
自分の娘を気の毒に思い、親ならできるだけ娘を助けてやるべきだと考えているサムは、リアの味方だ。
だが、女性は「働くのなら自分の収入でベビーシッターを雇えばいいじゃない」と提案し、あくまでも自分がリアの子供の面倒を見ることは拒否した。
それでもリアは「赤の他人に赤ちゃんの世話をさせたくない」と言い張った。
サムも娘が仕事に復帰できるように、私が“孫”と家にいればいいのではと圧力をかけてきます。でも私は自分の決意を貫いています。
自分の子供を望まず、子育てをしたいと思わない38歳の女性にとって、継娘の産んだ子供の面倒を見るのを嫌だと思うのはごく自然な感情なのかもしれない。
リアは昨日、ママが生きていればよかったと言ってきました。「私を愛してくれていないのねと」リアに言われました。サムも私に腹を立てています。継娘の育児を手伝わない私って、嫌なやつですか?
多くのユーザーは女性を支持
女性の投稿は大きな反響を呼んだ。ほとんどのユーザーが「あなたは嫌なやつではない」と継娘とサムに対する否定的な声をあげた。
孫の世話といっても女性はまだ38歳だ。仕事を辞めて継娘の代わりに子供の面倒を見る必要などないとユーザーたちはコメントした。
また「最初の時点で『口を挟まない方がいい』と夫に言われているのだからそんなお願い事聞く筋合いはない」「リアは元彼に養育費を求めることを検討すべき」という声もあった。
多くの場所で収入に反して家賃は高く、法律で義務付けられている養育費でさえすべての父親が支払っているわけではない。リアは多くの女性が置かれているこのような状況の一例なのだろう。
その後の話し合いの詳細を更新
結局女性は、新たに更新した投稿でユーザーらの意見に感謝し、このように近況を知らせている。
夫やリアと話をしました。悲しいことにサムは私のことを理解してくれませんでした。
彼は「君ができることとできないことの区別をきっちりつける性格だというのは受け入れているが、娘に対してもっと歩み寄って助けてやるべきだ」と主張しました。
要するに、サムはこの状況においてリアをまだ子供だと思っているのです。だから私たちが大人として子供を支えてやるべきだと。でも私はリアは大人だと考えています。
子供を1人で育てていくこともリアが自分で決めたことであり、彼女は大人になる必要があるのだと夫に理解させようとしました。
でも彼は「君は(親になったことがないから)親の気持ちがわからない。親ならリアをもっとサポートしてやらなきゃいけない」と譲りませんでした。
夫と考え方の違いに気付いた女性、家を出る
夫が娘をできる限りサポートしたいという気持ちを持っていることについては、父親として尊敬すると女性は言う。
だが女性は、自分が仕事を辞めてまで、リアの育児のお手伝いをするというのは違うと思っている。
愛すべき祖母になってリアとその赤ちゃんの面倒をみるというのは、自分が思い描いていた人生とは異なると女性は強く感じた。
リアとも話し合った女性は、今もリアが別れた恋人を愛していることに気付いたそうだが、復縁は現実的ではないようだ。
話し合いでは、結局サムが孫の生活資金を用意し支援していくこと以外に複数の提案を出したが、やはりリアはどれも受け入れなかったという。
教師としての労働時間の短縮、転職も視野に入れる、ベビーシッターやデイケアを使う、などです。
でもリアは今勤めている学校が大好きで、そこを離れたくないと言いました。また、勤務時間を減らすとキャリアに影響が出るのでフルタイムで働きたいと主張しました。
赤ちゃんには家族から愛情を受けて愛されて育ってほしいから、第3者に預けるのは嫌だと言いました。
現状として、リアは実家に居候しているが生活費も家のローンも一切払っていないそうだ。
リアの子供の生活費はすべてサムが負担している。もしサムが仕事をやめたり、働く時間を減らしたりしたら、これらすべてをこなすことはできなくなる。
たとえ女性が稼ぎ頭になっても、少なくともリアは赤ちゃん関連の出費をすべて自分でまかなわなければならないが、サムもリアもそんなことは望んでいない。
話し合っても堂々巡りで、結局は女性が赤ちゃんと一緒に家にいる必要がある、というところに戻ってきたそうだ。
家を出た女性
手短に言うと私は家を出ました。服や荷物を全部まとめて全部車に積んで、今は友達の家に泊まっています。
家のローンを私も払っているとはいえ不動産の所有権はサムにあるし家具も持っていないから、出て行くのは簡単でした。
夫とリアには「自分勝手だ」と言われたそうだが、女性は「弁護士を予約した。これが自分にとって最善の決断だと思う」と締めくくった。
ユーザーからは女性の幸せを願う声
女性にとってのサムとの結婚生活はなんだったのか。
家を出なければならない結果になってしまった女性の状況を多くのユーザーは残念に感じたようで、このようなコメントが寄せられている。
夫が稼ぎ手であったとしても、夫婦になればすべてが夫のものではなく、私たちのもの(半分権利がある)になるわ。
あなたは結局何も持たずに出て行ったけど、私にはサムがあなたに対して抱いていたはずの愛は表面的なものであなたやあなたのニーズを何も考えていなかったとしか思えない。
カップルはお互いを尊重しあい、死ぬまで互いの面倒を見ることになっている。つまり「私のものはあなたのもの、あなたのものは私のもの」ってことなのよ。
悲しいことに、あなたはおそらく最善の選択をしたのでしょうが、ご主人と継娘があなたの気持ちをまったく理解してくれなかったことは残念だわ。
あなたの夫は明らかに娘に簡単に操られてるわね。娘が大人で、自分の面倒を見る常識を持つべきであることを理解しようとしていない。
このままだと父親が亡くなったら娘は自分にも子供にも責任を持てなくなるわ。それがいつになるかは神のみぞ知るってところね。
あなたの幸せを祈っているわ。
ちなみに、現在は更新記事が削除されているようだ。
References:Woman who was pressured to quit her job to raise stepdaughter's baby makes a bold decision/ written by Scarlet / edited by parumo
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