YOSHIKIクラシカルワールドツアー「YOSHIKI CLASSICAL 10th Anniversary World Tour with Orchestra 2023 ‘REQUIEM’(レクイエム)」の皮切りとなる日本公演が、10月7日、8日、9日の3日間にわたり東京ガーデンシアターで行われた。このたび、公演の様子とともに写真が到着した。

【写真】“神々しい…”YOSHIKI、艷めかしくピアノを演奏する姿

クラシック×ロック…YOSHIKI真骨頂のステージパフォーマンスを披露

自身9年ぶりとなるワールドツアーのスタートとなった日本公演。総勢50人のフルオーケストラと共に、ツアータイトルでもあり、YOSHIKIが母親に捧げる新曲「Requiem(レクイエム)」や、「Anniversary」「Angel」「ENDLESS RAIN」「Tears」等の名曲を次々と披露した。

そして、オーケストラと共に演奏するのは初となるX JAPANの楽曲「Say Anything」等をピアノで演奏。繊細かつ美しい音色を響かせ、観客の胸に大きな感動を残した。

さらに今回は、クラシックコンサートのステージに“ドラム”が登場するという、YOSHIKIならではの試みで観客を驚かせる場面も。

ピョートル・チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」と、ヘンリク・ミコワイ・グレツキの「悲歌のシンフォニー」のオーケストラ生演奏をバックに、YOSHIKIがフルセットドラムによるパフォーマンスを披露し、観客の度肝を抜いた。レーザーやLEDライトを使い、まるで嵐を巻き起こすような迫力満点のステージで、観客を圧倒。クラシックとロックを融合させたステージでYOSHIKIの真骨頂を見せた。

ゲストボーカルとして、フィリピン出身のシンガーソングライター・Beverlyと、ソプラノ歌手・市原愛が登場。Beverlyは「Kiss the Sky」、進撃の巨人Season3のOPテーマ「Red Swan」を、市原は「Miracle」と「悲歌のシンフォニー」を歌唱し、感動的なステージを作り上げた。「Kiss the Sky」では、ファンが照らす携帯のライトに包まれる中、会場が一体となり大合唱が起こる場面も。

Forever Love」「Swan Lake」では、牧阿佐美バレヱ団とコラボレーション。かれんバレエと、YOSHIKIの奏でる壮大なピアノの音色が混ざり合い、唯一無二のステージを見せた。

■ツアータイトル“REQUIEM

本公演でYOSHIKIは、ツアータイトルにもなっている“REQUIEM”について「僕は母が旅立って打ちのめされてボロボロになってしまい、本当に引退も考えた。米エージェント“WME”からワールドツアーのオファーが来たのはこのタイミングで、最初は精神的に無理だと思った」と吐露。

続けて「だけど最後の力を振り絞って曲を作ったら、涙がメロディーに変わって、この曲が自分を救ってくれたような気がして。自分を救うことができたなら、みんなを救うことができるんじゃないかと思って、それならこのワールドツアーもやってみようかと思えた。こうして僕は今日ステージに立っています。ファンの皆のおかげで僕はここにいる。これからもみんなの心の支えになるような芸術を作っていければ、少しでもみんなに恩返しできればと思ってる」とファンに伝えた。

大歓声とともに幕を下ろした日本公演に続き、10月13日(金)には150年以上の伝統を築いてきたイギリスロンドンロイヤルアルバートホール、10月20日(金)にはアカデミー賞授賞式の会場にもなっているアメリカのドルビー・シアター、そして10月28日(土)には世界の音楽の殿堂として知られるアメリカのカーネギーホールでコンサートを行う。この歴史的な3会場すべての会場でコンサートを行うのは、日本人としてはYOSHIKIが初となる。

YOSHIKI、クラシカルコンサートでファンと一体となる/※提供写真