メジャー挑戦を視野に入れる松井は現地でもまずまずの評価を得ているようだ(C)CoCoKARAnext

 プロ野球10月10日にレギュラーシーズン公式戦の全日程が終了した。ここからはいよいよ、ポストシーズンが幕を開け、ファンの関心は頂点を争う戦いへと移ることになる。

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 その一方で、来季、新たに海を渡る選手の話題も、本格的に熱を帯びてくる。シーズン中よりMLB関係者が視察に訪れている、オリックス山本由伸DeNA今永昇太などは、はやくからメジャー挑戦が有力視されており、海外メディアで何度も移籍に関する情報が伝えられてきた。

 そして、他にも去就が注目されている投手として、楽天松井裕樹の名前も、米国内で大きく扱われているようだ。

 松井は今季、39セーブをマークし2年連続3度目の最多セーブのタイトルを獲得。今季、史上最速での通算200セーブを達成し、シーズン序盤の時点で海外FA権も取得している。4年契約の最終年にあたることで、国内外の球団への移籍も囁かれてきた。

 当然、27歳で高い実績を誇るクローザーとして、米国メディアからの評価も高い。カージナルスの情報を発信する『FANSIDED Redbird Rants』では現地時間10月8日(日本時間9日)、来季の補強についての特集記事を配信しており、その中では松井も獲得候補として紹介されている。

 同メディアは「マツイは2023年に39セーブを挙げ、防御率1点台を記録した日本のトップクラスのリリーバーだ。リーグ史上最年少で200セーブを達成し、メジャーリーグでも通用する投球術を持っている」と今季の成績などを記している。

 さらに「速球は96マイルを記録するが、通常92~94マイル。スプリッターとスライダーで打者を圧倒する傾向にある。さらにカーブなども得意とするなど、多彩な球種を持っている」として、投球スタイルを説明。また、カージナルスリリーフ陣を充実させる必要があるとのチーム事情にも触れながら、「マツイはブルペン強化の大きな後押しとなる左腕だ」と期待を寄せている。

 また、近年カージナルスが日本球界のスカウティングに重点を置くようになり、日本人選手獲得について「最も強い立場にある組織のひとつ」と主張。その上で、「(日本から)選手を獲得する可能性は十分にあると思う。マツイであれば非常に興味深い補強になるだろう」と綴っている。

 松井は10月10日、今季最終戦となった本拠地でのロッテ戦に5番手として登板した。チームは0-5で敗れ4位が決定し、CS出場権を逃す結果に終わっている。すでに、日本国内でもその去就をめぐる様々な報道が流れている中、松井は今オフどんな決断を下すのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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