株式会社キャンサースキャン(本社:東京都品川区、代表者:代表取締役社長 福吉 潤、以下「キャンサースキャン」)は、秋田県大館市(市長:福原 淳嗣、以下「大館市」)の「骨粗鬆症疾患啓発の推進に係る連携・協力」事業を受託し、椎体・腰椎または大腿骨近位部の脆弱性骨折を経験しているが骨粗しょう症の治療履歴がない、または治療が直近6か月で中断している大館市民(後期高齢者医療制度の被保険者)189人を対象に、骨粗しょう症による再骨折予防を目的とした受診勧奨事業(以下「本事業」)を実施したことをお知らせいたします。

本事業では、骨粗しょう症に関する検査や受診を促すため、勧奨通知の送付を行いました。その結果、通知を送付した2022年10月から2023年3月までに合計42人が医療機関を受診し、受診率は23.33%(42人/180人※)となりました。勧奨通知発送前の9月は受診者が1人であったのに対し、10月は5人、1月は13人に増加する結果が得られました。

※:189人の対象者中、勧奨通知の発送前に骨粗しょう症で医療機関を受診した9人を除く180人で受診率を算出

■ 背景

高齢者の骨折は、QOLやADLの低下、死亡率の上昇を引き起こすなど生活に及ぼす影響が大きいと言われています。高齢者の骨折の多くは、骨の強度が低下する骨粗しょう症に起因し、わずかな外力で起こる脆弱性骨折です。一度、脆弱性骨折を経験した患者は、次の骨折を連鎖的に引き起こす二次骨折のリスクが高いことから、骨粗しょう症の早期治療が求められます。

大館市は、後期高齢者医療制度被保険者のうち、4,526人(約3人に1人)が骨粗しょう症患者と推計されます※1。また、脆弱性骨折経験者のうち、65.2%が骨粗しょう症の治療を開始・継続していないことが明らかになっています※2。

このような状況を踏まえ、骨粗しょう症による再骨折の可能性を伝えることで、適切な検査と治療へ誘導し、市民の健康増進を推進することを目的に本事業を実施いたしました。

※1:キャンサースキャン調べ、2021年度内に一日でも資格を有していた被保険者の性年代別分布に対し、年代別の骨粗しょう症有病率を乗ずることで算出(大館市「骨折予防事業 実施報告書」P3参照)

※2:キャンサースキャン調べ、レセプトデータに基づき算出(大館市「骨折予防事業 実施報告書」P3参照)


■事業実施概要

事業対象者:後期高齢者医療制度の被保険者のうち、椎体・腰椎または大腿部近位部の脆弱性骨折を経験しているが骨粗しょう症の治療履歴がない、または治療が直近6か月で中断している大館市

勧奨方法:骨折歴(骨折傷病名)を記載した案内状、医療機関リスト、リーフレットを封入した勧奨通知を2回送付

勧奨資材発送日:1回目 2022年10月6日 2回目 2023年1月12日

効果検証期間:2022年10月から2023年3月まで

実施体制:大館市、株式会社キャンサースキャンと骨粗しょう症疾患啓発の契約を締結

本報告書の詳細は、大館市ホームページをご参照ください。

ウェブサイト:https://www.city.odate.lg.jp/city/handbook/handbook3/page14/p64/p9308/p10553

大館市について

大館市秋田県の北部に位置し、市の北境で青森県と接しています。四方を山に囲まれた盆地で田んぼがたくさんあり、「ハチ公」像のモデルとなった「忠犬ハチ公」のふるさとでもあります。

ウェブサイト:https://www.city.odate.lg.jp/


■ キャンサースキャンについて

キャンサースキャンは、「人と社会を健康に」というミッションの達成に向け、データサイエンスとマーケティング、行動経済学、公衆衛生の専門知識を掛け合わせ、特定健診の受診勧奨や生活習慣病の重症化予防を目的とした受療勧奨、がん検診の受診勧奨、予防医療に関する新たな事業開発等、日本の予防医療の推進を支援する各種事業を展開しております。累計700以上の市区町村での各種予防医療事業の実施支援を通じて、コミュニケーションを変え、社会の仕組みを変えながら、健康になるための行動変容にフリクションがない社会の実現を目指しています。

会社概要

社名  :株式会社キャンサースキャン

所在地 :〒141-0031 東京都品川区西五反田1-3-8 五反田PLACE 2F

設立  :2008年11月

代表  :代表取締役社長 福吉 潤

HP   :https://cancerscan.jp/

配信元企業:株式会社キャンサースキャン

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