ホンダから超人気モデル「N-BOX(エヌボックス)」がフルモデルチェンジして登場

【日本で一番売れてるクルマ】ホンダの新型「N-BOX」がついに!追いかけるライバルに差をつける魅力とは?の画像一覧

ホンダから、8年連続「軽自動車販売台数」ナンバー1の超人気モデル「N-BOX(エヌボックス)」がフルモデルチェンジして登場した。ベストセラーモデルだけにキープコンセプトで、一見変化がないように見えるが、実は全方位にわたって進化しているという。新型「N-BOX」は2023年8月に先行公開されて市場の期待が大きく高まっていたが、好調な販売スタートを切ったようだ。

8年連続!軽自動車販売台数ナンバー1の記録を更新中のベストセラーモデル

ダイハツ・タントスズキ・パレットなどが作り上げた軽乗用車のスーパーハイトワゴン市場に、最後発として2011年12月に発売されたN-BOXは、ホンダ独自のセンタータンクレイアウトによる広い室内空間、リアゲート開口部の大きさ、ママチャリをそのまま乗せることのできる使い勝手のいい広い室内などが評価されて、たちまち大ヒット作となったのはご存知のとおり。

2017年に登場した2代目はその勢いをさらに加速させ、現在8年連続の軽自動車販売台数ナンバー1に君臨し続けている。2023年度上半期(4〜9月)には販売台数が10万409台となり、登録車を含む新車販売台数において第1位を獲得、名実ともに日本でもっとも売れているクルマとなった。

ヒット作となった先代のコンセプトを受け継ぎながら全方位で着実に進化

今回フルモデルチェンジを果たして3代目となった新型N-BOXは、自分や家族だけでなく、使う人のさまざまな目的に応えることで、N-BOXに乗るすべての人にとって幸せな時間を提供できる存在となることを目指して開発された。

ボクシーでどっしりとした安定感のある歴代のデザインを継承パッケージングは先代モデルの特徴である軽乗用車最大級の室内空間や高いアイポイントはそのままに、デザインもボクシーでどっしりとした安定感のある歴代のコンセプトを継承し、見通しがよく運転しやすい視界を実現している。

自宅のリビングで家族や友人と楽しく集うような居心地の良い空間を実現

先代の2倍以上となる大型のグローブボックス、後席の大型のサイドポケットなど使いやすい収納を採用では先代と同じかというとそうでもなく、インテリアではステアリングホイールの内側で視認するインホイールメーターを採用し、ダッシュボードフラット化することでさらに開放的な視界を確保。窓ガラスを水平基調で連続させ、姿勢や視線の乱れを少なくするなど、乗り物酔いをしづらくする工夫も織り込んでいる。

また、左側フロントピラーの内側に設置していたサイドアンダーミラーをドアミラーに移設。フロントピラーをすっきりさせて左前方の視界を向上させ、同時に後退駐車時の安心感も向上させたほか、テールゲートの開閉ハンドルの位置を吟味して変更している。

新旧モデルを比較してみると、新型ではボディパネルの面がシンプルとなり、質感が向上しているのがわかる。

デザインもボクシーでどっしりとした安定感のある歴代のコンセプトを継承このほか、あらかじめ施錠操作をすることで、パワースライドドアの全閉後に自動で施錠できる「パワースライドドア予約ロック機能」や先代モデルの2倍以上となる大型のグローブボックス、後席の大型サイドポケット、スライドドア開口に設けられた握りやすいグリップ形状のくぼみなど、細かいが重要な改良も加えられている。

吸気バルブの制御にVTECを採用した自然吸気と排気圧をきめ細かく調整できる電動ウェイストゲートを搭載したターボ仕様というエンジンや、それと組み合わされるCVTトランスミッション、サスペンションなどは基本的に先代と同じだが、それぞれ細部までセッティングを見直すとともに、生産方式にもこだわったという。

装備面では、車載通信モジュールホンダコネクト」を軽自動車で初採用し、安全運転支援システム「ホンダセンシング」を全車に標準装備する。

N-BOXは親しみやすい、N-BOXカスタムは硬派なデザインを採用

モデル構成は大きく分けて、先代同様、ベーシックな「N-BOX」と個性的な「N-BOX CUSTOM(カスタム)」の2つのシリーズを設定。

丸穴デザインのフロントグリルや人の瞳を想起させる造形のヘッドライトを採用

シンプルな造形美を基本とするベーシックな「N-BOX」ベーシックな「N-BOX」は、シンプルな造形美を基本に、人の瞳を連想させる丸型のヘッドライトを使用するなど丸のデザインを採用することで身近さを表現。

開放感のあるすっきりとした視界にすることで運転しやすく、居心地の良い空間を実現

グレージュを基調とした明るいカラーを採用し、自宅のリビングのような室内空間インテリアはグレージュを基調とした明るいカラーを採用し、ぬくもりのあるコルクのような質感のインパネトレーなどと合わせることで、自宅のリビングのような室内空間に仕上げられている。

オフホワイトのドアミラーやボディ同色のフルホイールキャップを採用した「ファッションスタイル」を新たに設定。また、N-BOXの世界観の幅を広げる新グレード「ファッションスタイル」を新たに設定。オフホワイトのドアミラーやアウタードアハンドル、ボディ同色のフルホイールキャップを採用した、より個性を求めるユーザーに応えるパッケージとなる。

N-BOXカスタムは立体感のあるフロントグリルなどで品格のある佇まいと性能の高さを表現

クリアレンズのフルLEDリアコンビネーションランプを採用一方、N-BOXカスタムは、立体感のある緻密な造形のフロントグリルや、フロント全幅いっぱいに広がる横一文字ライト、ホンダ初となるダイレクトプロジェクション式フルLEDヘッドライトを採用。クリアレンズのフルLEDリアコンビネーションランプや、ロー&ワイドな見え方と空力性能を考慮した専用のエアロデザインにより、品格のある佇まいと性能の高さを表現している。

カスタムでは大理石の質感を再現したインパネトレーなどを採用

カスタムではブラックを基調に上質で精悍な室内空間を実現N-BOXカスタムのインテリアは、N-BOXとは対照的に、ブラックを基調に高級感のある大理石の質感を再現したインパネトレーを採用する。

N-BOXカスタムには、ブラックアルミホイールやダーククロームメッキ加飾のフロントグリルなどを採用したパッケージ「コーディネートスタイル」を設定また、N-BOXカスタムには圧倒的な存在感を表現したパッケージ「コーディネートスタイル」を設定。ダーククロームメッキ加飾のフロントグリルリアライセンスガーニッシュ、ブラックアルミホイールなどを採用。ボディカラーは、モノトーンに加えルーフカラーをブラックにした2トーンを選択できる。

全方位で確実な進化を遂げた新型N-BOXはどう受け入れられるか。またまた大ヒットとなるだろうか。

ホンダN-BOX(車両価格は税込み)
標準型:¥1,648,900(FF)/¥1,782,000(4WD
ファッションスタイル:¥1,747,900(FF)/¥1,881,000(4WD
スロープ:¥1,844,000(FF)/¥1,965,000(4WD

ホンダN-BOXカスタム(車両価格は税込み)
カスタム標準型:¥1,849,100(FF)/¥1,982,200(4WD
カスタムターボ:¥2,049,300(FF)/¥2,182,400(4WD
カスタムコーディネイトスタイル:¥2,059,200(FF)/¥2,192,300(4WD
カスタムスロープ:¥2,067,000(FF)/¥2,188,000(4WD

「ホンダ N-BOX 標準型 FF仕様」 スペック

全長×全幅×全高 3,395×1,475×1,790mm
ホイールベース:2,520mm
車両重量 910kg
エンジン 直列3気筒DOHC横置
総排気量 658cc
最高出力 43kW(58PS)/7,300rpm
最大トルク 65Nm(6.6kgf・m)/4,800rpm
トランスミッション CVT
駆動方式 FF
メーカー希望小売価格 ¥1,648,900(税込)

文/近藤暁史 写真提供/本田技研工業

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