たとえ嫌いでも、家族なら助けてあげるべきなのか。腎臓移植が必要になった兄に妹は同情できず、「突き放したい」と考えている。
■更生する気のない兄
海外で暮らす女性(27)の兄(30)は、10代の頃には違法薬物に溺れたびたび刑務所に送られたが、更生しようともしなかった。
さらに彼女は何度もできたが、兄は誰ひとりとして大事にしなかった。そのうちのひとりが妊娠した時も、兄はいきなり音信不通に。子供が生まれても養育費は払おうともせず、両親の金に頼り好き勝手に生きてきたのだ。
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■重い腎臓病に
そんな無責任な兄に両親も苦しめられてきたが、「我が子だから」という理由でサポートをやめようとしない。
兄が腎臓の病気を患い医師から移植手術を勧められた時も、両親はすぐに女性に連絡して「お兄ちゃんにあなたの腎臓をあげて」と強く求めた。
自分がドナーになれば、兄は死なずにすむのかもしれない。ただ兄を大事に思えない女性は、「あげる」とはどうしても言えずにいる。
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■拒否したい妹
これまでの両親の苦しみを考えると、「兄には私の腎臓をやる価値などない」と思ってしまう。腎臓を提供すれば、自分の体にもさまざまな影響が出るのだろう。
悩んだ女性が気持ちを打ち明けたところ、両親を含む家族や親族は激怒。「家族はどんなことがあっても支え合うべき」「お兄ちゃんの命を救うべきだ」と言って、女性を責めるようになった。
女性はこの経緯をまとめ、ネット掲示板『Reddit』に投稿。「兄に腎臓をあげたくない」「私はひどい人間なのでしょうか」と問いかけた。
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■「病院に相談を」という助言も
投稿を読んだユーザーたちは女性に同情し、「あなたはひどい人なんかじゃない」と判断。
「病院職員にこっそり相談し、『ドナーになるよう圧力をかけられて困っている』と伝えてみては?」「そうすれば『不適』と判断してくれるはず」といったアドバイスを寄せている。
また一部ユーザーは「将来、妊娠・出産を望むつもりなら、臓器はあげないほうがいい」「家族が提供を拒むあなたを許してくれないなら、家族も最低」「私なら絶対に断る」といった意見も書き込まれている。
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