子供の頃から漫画が好きで、ユーモア溢れる漫画を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。X(旧Twitter)にて公開された「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれた人気漫画だ。今回は、X(旧Twitter)に投稿されている中から「夜逃げ屋日記」の第23話を紹介するとともに、著者にストーカー被害についても詳しく聞いた。

【漫画】本編を読む

今回の依頼者は、都内で一人暮らしをする町田カオルさん。元カレからのストーカー被害に悩まされ、引っ越ししても陰湿な嫌がらせが続いているとのこと。

ストーカー案件の難しさは、加害者の動きが予測しづらいことだ。そのため、今回の夜逃げ中に依頼者の元カレを見かけたら、命の危険が考えられる。万が一に備えて、社長は宮野に元カレの写真を見せたのだ。

スタッフは依頼者の部屋に入ると、まずは専門業者が盗撮機や盗聴器がないか確認する。町田さんは疲弊した様子だったので、話を聞いてみると、先日、差出人不明の手紙が届き、そこにはSNSのURLが記載されていたとのこと。URLにアクセスすると、「お前みたいな人間、ストーカーされて当然だよ」などと酷いメッセージがたくさん投稿されていたという。

その話を聞いた社長は、「気にすんな。あんたは悪くないよ」と依頼者を明るく励ます。しかし、この後予想外の展開が巻き起こってしまうのであった…。

現在も夜逃げ屋のスタッフとしての顔を持つ宮野シンイチさん。今回は、著者に本作のようなストーカー被害についてインタビューした。

――今回のようなストーカー被害について、どのように思われますか?

いたたまれない気持ちになります。毎日毎日本当に怖い思いをしているので、なんとかして助け出してあげたいと思います。

「夜逃げ屋日記」は2023年6月に書籍が発売された。さらに、著者と夜逃げ屋の社長との対談(前編/後編)も実現!今後も気になるところだ。

取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)

夜逃げ当日に疲弊した様子の依頼者/画像提供:宮野シンイチさん