無印良品の難燃カバーオールはキャンプでも街でも使いたくなる1枚だ!/編集長 奥家の「コレ買いです」Vol.25

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モノ・トレンド雑誌売上No.1「MonoMax」の編集長・奥家が、今一番気になるモノやトレンドを紹介する連載企画。今回は、無印良品から登場した「燃えにくい素材を使ったカバーオールジャケット」に注目してみました!

無印良品からアウトドアを意識したアイテムが増えてきた!

コロナ禍もだいぶ収束しはじめ、世の中のあらゆるものが“ニューノーマル”といわれるような次の時代へ歩み始めた昨今。すでに名の知れたブランドでも新しいチャレンジを行っていたりとさまざまな変化が見受けられますが、個人的にも大いに注目しているのが無印良品です。ご存知の方も多いと思いますが、無印良品は昨年2022年秋から“チェンジ”しているんです。

2022年秋、<無印良品>が変わりました。長く飽きずに使えるもの作りを続けてきた<無印良品>が新たに生み出しているのは、もう一歩先を見据えたニュースタンダードです。例えば衣料品。(略)どのアイテムも、毎日つい手に取ってしまう、生活の道具としてのスタンダード。<無印良品>が考える「新しい普通」の誕生です。(公式webサイトより)

開発体制も強化され、これまでになかったようなアイテムが続々と登場してきています。

無印良品「燃えにくい素材を使ったカバーオールジャケット」¥9,990(税込)

無印良品「燃えにくい素材を使ったカバーオールジャケット」(MUJI Labo)¥9,990(税込)

今回ご紹介する「燃えにくい素材を使ったカバーオールジャケット」は、そんな“無印良品のニュースタンダード”だからこそ生み出された新作でしょう。

以前からアウトドアでも使えるようなアイテムが数多く展開されていますけど、最近ではLEDタイプのランタンが発売されたりと、ますますアウトドアで使いたくなるアイテムが増えているんですよね。今作もそのものズバリ「燃えにくい素材を使ったカバーオールジャケット」というのですから、火を扱うキャンプシーンで活躍が期待されています。

綿50%とモダクリル50%の混紡生地製品名にも用いられた「燃えにくい素材」は、綿50%とモダクリル50%の混紡生地です。このモダクリルという繊維が優れた難燃性を持っていて、防炎布やカーテンなどの難燃製品に広く使われています。後加工で機能を付与したわけではないため、繰り返し洗濯をしても難燃性が損なわれないのも利点です。また化学繊維の中でもっとも羊毛に似た性質を持つとされ、ふんわりとして暖かな肌触りや柔らかも備えています。

今作はやや厚手で、アウターとして心強い生地感に仕上がっていました。

脇下にマチをプラスするなど細部にもこだわっていた!

ボックスシルエット&ドロップショルダーさて肝心のデザインですが、そこは信頼の無印良品。ここらしいシンプルさが大前提にあって、いつもの服装にすんなり合わせられました。いきなり馴染んだ感覚で着こなせるのって、けっこうスゴイことですよね。ウエストまわりに余裕のあるボックスシルエットや、やや肩が落ちたドロップショルダーといった縫製パターンにも、いまどきなスタイルを感じさせます。やや短めな着丈も好印象。焚き火台を前にしてローチェアに座るときは、裾が長くないほうが収まりがいいですからね。

脇下にマチを設けているさらにお伝えしたいのが、脇下にマチを設けていること。クライミングパンツの股下に設けたガゼットクロッチと似た仕様で、このマチがあることでラクに腕を上げ下げできるようにしています。テントのポールを通したり、火に焚べるための薪を割ったり……そうした作業におけるストレスをちょっとずつなくしてくれそうで、ありがたいディテールなんです。

両サイドにはシームポケットが装備仕様のところですと、両サイドにはシームポケットが装備されていました。アウトドアウエアというと大型のパッチポケットを備えたデザインも多いのですが、こちらは存在が目立たないシープポケットタイプにすることで、無印良品らしいシンプルさを表現しています。財布やスマホを入れたり、手を温めたりに重宝します。

内側にかなり大型のポケットをレイアウトその代わりなのか、内側にかなり大型のポケットがレイアウトされていました。厚手のグローブも余裕で収まりそうです。

薪の位置を動かそうと前かがみになったとき、オープンタイプの胸ポケットだと荷物がポロッと落ちてしまう危険が。その点、このような内ポケットタイプなら転落の心配も少なく、火を相手にした作業も心置きなくできそうです。こうした配慮も無印良品らしいですよね。

【総評】アウトドはもちろん街でも使いたい一着だ!

アウトドはもちろん街でも使いたい火遊びが大好きな人間ですので、「燃えにくい素材を使ったカバーオールジャケット」の存在を知ったときにはものすごくうれしくて。この秋にも、キャンプで使ってみたいなと思っています。ちなみに同素材の「燃えにくい素材を使ったワイドパンツ」も展開されていて、そちらとのセットアップ着用もよさそうです。

さらに実際に羽織ってみて感じたのは、「キャンプだけじゃもったいないな」ということ。子供と一緒に公園へ行くときにもちょうどよさそうだし、普通に街でも着たくなりました。

無印良品ではこれからも、アウトドアを意識したウエアやギアが充実していくことでしょう。すごく楽しみです。

問い合わせ:無印良品 銀座 TEL:03-3538-1311

公式webサイトはコチラ

構成/横山博之 撮影/村本祥一(BYTHEWAY) スタイリング/小林知典

【無印良品】難燃カバーオールはキャンプでも街でも使いたくなる1枚だ!/編集長 奥家の「コレ買いです」Vol.25