たくさんの動物がいる動物保護施設では、里親募集中の犬や猫の写真をSNSで紹介しているところがあります。

写真を見れば動物の顔立ちや表情から「元気がよさそうだ」「恥ずかしがり屋なのかな」など、なんとなく性格が分かる気がしますよね。

そのため施設では、動物たちのかわいらしさが伝わるような、いい表情の写真を使うようにしていることが多いようです。

怒っているような表情の猫。実際は…?

アメリカのジョージア州にある動物保護施設『ハラルソン郡アニマルシェルター』のFacebookに投稿された、1匹の保護猫が話題になりました。

野良猫として保護されたイゴールくんというその猫は、あるユニークな特徴をもっています。

それは…イゴールくんの顔立ち。

イゴールくんの顔は、目元がまるで怒っているように見えるのです。

目がやや吊り上がり、不機嫌そうに見えるイゴールくんですが、これは視力に問題があるからだということ。

投稿によると、イゴールくんは恐らく白内障を患っていて、それが原因で近視になっていると思われるそうです。

そのため、ものにぶつかったり、近寄られたりするとやや神経質になることがあるといいます。

そんなイゴールくんですが、実際はとても愛情深くて人にくっつくのが大好きな性格なのだそう!

施設は「この不機嫌な老人のような外見に騙されないで。彼はいつもあなたと一緒にいたいだけの、とてもかわいらしい子です」とイゴールくんを紹介。

不機嫌そうな顔立ちと愛らしい性格のギャップに、多くの人たちがメロメロになりました。

・すごく怒っているように見える。そこが大好き!

・この顔を見てよ。とてもハンサムな猫じゃないか。

・不機嫌そうなところがたまらなくかわいい!

そしてこの投稿が注目されたおかげで里親希望者が続々と現れ、まもなくイゴールくんに里親が決まりました!

イゴールくんは目に痛みなどは感じていないと思われるそうですが、里親になった人が念のため、目の検査をするつもりだということです。

一見すると気難しそうな性格にも見えてしまうイゴールくん。目についての説明がなかったら、彼の性格が誤解されていたかもしれません。

機転の利いた紹介文のおかげで、イゴールくんにすぐに家族ができてよかったですね。


[文・構成/grape編集部]

出典
Haralson County Animal Shelter
Haralson County Animal Shelter