カナダ代表のマウロ・ビエロ暫定監督が日本代表戦(デンカビッグスワンスタジアム)に向けて意気込んだ。

13日の国際親善試合で日本代表と戦うカナダ代表。昨年のカタールワールドカップ(W杯)メンバーからはDFアルフォンソ・デイビス(バイエルン)やFWジョナサン・デイビッド(リール)といった主力組も来日している。

8月に暫定指揮官就任のビエロ監督は、現役時代にカナダ代表通算4キャップを記録した51歳。日本戦に向けての前日会見では「9月に試合がなかった我々にとって非常に重要な強化試合。日本相手の優れたパフォーマンスは難しいだろうが、良いチャレンジとなるはずだ」と意気込む。

また、カナダは11月にCONCACAFネーションズリーグ2023-24の準々決勝が控えており、勝利すればコパ・アメリカ2024の出場権を掴むことに。日本戦はこの重要な準々決勝2試合(ホーム&アウェイ)前最後のテストマッチであり、ビエロ監督も言葉に力を込めた。

「先ほども言ったように、9月に強化試合がなかったことは我々にとって痛手。ネーションズリーグ準々決勝に向けて日本戦は本当に重要なゲームとなる。コパ・アメリカの出場権はもちろん、ネーションズリーグ優勝が最大の目標だ。選手各々の状態にチームバランス、私はそういった部分をしっかり見ないといけない」

ビエロ暫定監督就任前から3バックと4バックを使い分けるカナダだが、日本戦の戦い方にも言及。「継続性を持つことは非常に重要。コアの選手を中心に多くのメンバーが残っており、これは戦術だけでなくチームの団結力にも良い影響を与えるものだ」とし、「ネーションズリーグに向け、システム等々可能な限り日本戦でテストしたい」と語った。

一方で、バイエルンに所属する世界屈指の韋駄天であり、カナダの生命線とも言えるデイビスについては「世界でも指折りの選手。彼が最も得意とするポジションで使うだろうね」とのみ回答。明言を避けた格好だ。

北中米3カ国共催W杯のアジア2次予選を11月に控える日本代表と、自国開催W杯を控えてコパ・アメリカというこの上ない強化の舞台を目指すカナダ代表。両チームにとって有意義な一戦となることだろう。