代替テキスト
(写真:時事通信

ナントレースが終了し、各球団が来シーズンに向けて動くなか、とりわけ注目を集めているのが読売ジャイアンツだろう。球団史上最長の通算17年監督を務めた原辰徳(65)が契約を1年残して今季いっぱいで退任し、新監督にヘッド兼バッテリーコーチを務めていた阿部慎之助(44)が就くのだ。

阿部は’01年ドラフト1位で巨人に入団。‘19年に現役を引退するまで正捕手、一塁手として、8度のリーグ優勝、3度の日本シリーズ優勝に貢献。’20年からは二軍監督やコーチも務めており、まさに巨人を象徴する野球人だ。

しかし、そんな阿部の就任に対して、不安を唱える声も少なくない。というのも、阿部といえば選手に罵声を浴びせるといった、厳しい指導方針で知られ、“パワハラ体質”を報じられたことも。二軍監督就任直後の20年3月にプロアマ交流戦早稲田大学に敗れた際、選手全員に“罰走”を科したことが報じられ、物議を醸したこともあった。

それゆえ、巨人ファンからは、阿部の監督就任が報じられると、他のOBを推す声も相次ぐことに。

そこで本誌は、20〜50代の男性500人を対象に「阿部の新監督就任に賛成か反対か」「巨人の新監督になってほしかったOB選手」についてアンケート調査を行った。その結果を公開する。

まず、阿部の新監督就任については、賛成が318票、反対が182票という結果に。

賛成の理由としては《繰り上がりで順当な人事な気がするから》《世代的に妥当だと思うので。》《今の戦力の事を分かっていて、補強や強化する部分も分かっていると思うから》と阿部の今までの巨人での活躍を評価する声が多かった。

反対派の理由としては、《指導方法に疑問が残るから。スポーツ科学と統計データを活かすことのできる人物がふさわしい》《阿部さんの指導者になってからの厳しいやり方は今の選手たちに合わないと思うから》と前述の通り、その“昭和”な指導方針に対してものが多かった。

次に、新監督になってほしかったOB選手について。まず3位に選ばれたのは、元DeNAベイスターズ監督のアレックス・ラミレス氏(49)。現役時代は大リーグで活躍した後、ヤクルトに移籍し、08年から11年まで巨人の4番として活躍した。

また外国人選手では史上初の日本プロ野球名球会への入会を果たすなど、数々の功績を持つ。

DeNAの監督時代には、チームの一体感を生み出す「雰囲気作り」は重視することで知られ、19年シーズンはチームを2位に導くなど監督としての手腕も発揮していた。そんなラミレス氏に対して《楽しく、のびのびとしたチームが出来そうだから》《楽しそうな雰囲気で野球ができそうだから》との意見が挙がった。

またラミレスの采配力について《しっかりとした野球観と「巨人らしさ」という観念を壊してくれそうだから》《巨人の硬いイメージが変わる。でも実質はデータ重視の野球で、理にかなったもの》とデータに基づく分析野球を支持する声もあった。

2位に選ばれたのは、野球解説者江川卓氏(68)。法政大学時代に東京六大学野球リーグ戦で通算最多となる17完封勝利などの記録を作り、プロ入り後は2度の最多勝利、3度の最多奪三振など数々の偉業を達成した昭和を代表する巨人のピッチャーだ。

高校時代から「怪物」と呼ばれ続け、現役引退まで活躍し続けた実績から《ドラフトを騒がせた大物が、監督としても活躍するか見定めたいから》《実働期間は短かったが、実績、野球理論、ネームバリュー、人脈ともOBの中では断トツの存在》という意見が多かった。

さらに、引退後は解説者としてもその的確さから高い評価を受けていることもあって《江川卓は解説でとても的確な説明をするので、その能力を監督でも活かしてほしいから。》《解説を聞いていても分かりやすく、戦力分析も的確だと思ったから》《解説を聞いていたもより理にかなった選手育成・起用をしてくれるのではないかな》と分析力を期待する声も。

そして1位に選ばれたのは、現在巨人のファーム総監督を務める桑田真澄氏(55)。

高校時代はPL学園の不動のエースとして活躍し、ドラフト1位指名で巨人に入団。その後は、長き間にわたり主に先発投手として活躍し、投手にとって最高の栄誉とされる沢村賞も87年に受賞している。引退後には、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士課程で修士(スポーツ科学)を取得するなど、理論派としても知られている。

そんな桑田氏に対しては、《野球界きっての理論派。今の巨人に足りないものを最も分かっていそう。選手の起用にも公平さがありそう。》《頭が良いし感情的にならず常に冷静に采配を振るってくれそうで優勝に導いてくれそう》《理論に基づいた新しい野球を見せてくれそう》と冷静な分析力を推す声が。

また、モデルとして活躍する息子のMatt(29)の姿を見て桑田の人柄に好感を示す人もおり、《人間性に優れているから》《人格者で論理派なので選手が育つと思う》と期待する声もあった。

最終結果はこちら。

1位 98票:桑田真澄
2位 83票:江川卓
3位 57票:アレックス・ラミレス
4位 43票:工藤公康
5位 37票:高橋由伸
6位 33票:落合博満
7位 25票:中畑清
8位 16票:元木大介
9位 15票:川相昌弘
10位 12票:二岡智宏
11位 9票:小笠原道大
12位 9票:宮本和知
13位 9票:駒田徳広
14位 9票:松井秀喜

実施期間:2023年10月6日~9日
調査対象:20〜50代の男性500人
調査方法:WEBでのアンケート

『WEB女性自身』調べ(クロス・マーケティングのセルフアンケートツール『QiQUMO』を使用)