厳しい階級制度の江戸歌舞伎界で、努力と才覚と不屈の精神で大スターへと駆け上がった男の波乱万丈な人生を描く舞台『中村仲蔵 ~歌舞伎王国 下剋上異聞~』(2024年2月~3月東京ほかにて上演)。この度追加キャスト・浅香航大の出演及び出演者の配役が発表となった。さらに講談師・神田伯山がナレーションを務めたプロモーション映像も公開された。
歌舞伎が黄金期に向かう江戸時代中期、彗星の如く現われた破天荒な歌舞伎役者、初代・中村仲蔵(なかむらなかぞう)。梨園の血縁ではない彼は、四代目・市川團十郎に見出されて異例の出世を遂げ、一代で「名人仲蔵」と言われるまでの大スターになった。その波乱万丈の人生は、今でも落語や講談でも語り継がれる人気演目だ。この痛快無比の中村仲蔵の物語はドラマ化され、2022年度文化庁芸術祭テレビドラマ部門の大賞をはじめ、数多くのテレビ賞を受賞。その脚本・演出を務めた源孝志が、今回、新たな視点でオリジナルの舞台戯曲として書き下ろす。
演出には2017年赤坂大歌舞伎にて新作歌舞伎の作・演出も務めた蓬莱竜太。中村仲蔵役を演じるのは日本を代表する演技派俳優の藤原竜也。藤原竜也が源孝志と舞台で組むのは初、蓬莱と組むのは『木の上の軍隊』『渦が森団地の眠れない子たち』に続き、今回で三度目となる。
また、この度講談師・神田伯山がナレーションを務めたプロモーション映像も公開に。自身の真打ち昇進襲名披露興行でも披露するなど、神田伯山の”得意ネタ”としても知られる「中村仲蔵」。今回ならではのスペシャルコラボレーションとなった。神田伯山よりコメントが到着した。
神田伯山コメント
神田伯山
「中村仲蔵」は熱量が高い素敵な役者さんが合うと思うので、藤原竜也さんが演じられると聞いてぴったりだなと率直に思いました。本当に楽しみです。それだけ決まっていれば、あとは全部大丈夫という安心感があるというか。
この作品は、私が読む講談の中でも一番人気があります。これは私の技量というよりも、現代人にこの作品が響くんだと思います。もちろん、過去にも名人上手の映像や音源で素晴らしいものも沢山あるんですが、同時代に生きている人間の「中村仲蔵」なのかが、この演目では特に重要なのではないでしょうか。
役者という職業を通じて人間の苦悩や葛藤などを存分に堪能できる「中村仲蔵」という物語。これに藤原竜也さん自身が己の人生を叩きつけてくるような、虚と実と過去と現在がシンクロするようなものをみせて頂けるような気がします。
私も観に行くことがとにかく楽しみで、今からわくわくしてます。
是非、皆様もご覧下さい。
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