令和の怪物はどんなピッチングを見せるのか(C)Getty Images

 セ・パ両リーグ10月14日からCSファーストステージ(3試合制)がいよいよ開幕する。

 13日に行われた前日会見に出席したロッテ吉井理人監督は〝開幕投手〟について、佐々木朗希が務めると明言した。

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 佐々木朗は今春のWBCにも出場、前半戦だけで7勝をあげる快進撃を見せたが、後半戦最初の登板となった7月24日ソフトバンク戦で左わき腹に違和感を訴え降板、翌25日に左内腹斜筋損傷で登録抹消となった。

 その後、9月10日オリックス戦で一軍復帰、終盤の大事な戦いに向け意気込んでいたが、復帰3戦目となった同24日のソフトバンク戦を発熱で登板回避。レギュラーシーズンはそのまま登板機会がないまま、終了していた。プロ4年目の今季は15試合に登板し、7勝4敗、防御率1・78の成績となっていた。

 一方、佐々木朗を欠く中、チームは踏ん張り、10月10日に行われた楽天とのシーズン最終戦を5-0で飾り、2位フィニッシュ。ソフトバンクを勝率1毛差で振り切り、本拠地開催権まで得た。

 ぎりぎりのところでCS切符をもぎ取っただけに、こうなれば、ロッテのお家芸ともいえる下剋上Vを目指したいところ。大事な初戦先発を任された佐々木朗にとっては、久々の一軍マウンドともなり、その内容に注目が高まる。

 また相手キーマンにはシーズン26本塁打、87打点で本塁打王打点王に輝いた近藤健介があげられる。シーズンを好調な形でフィニッシュした球界屈指の好打者をいかに抑えるかも勝敗を左右する大事なポイントとなる。

 今季、佐々木朗は対近藤に対し、8打数無安打、相手主砲の柳田悠岐も11打数1安打と封じている。中軸を抑え、いかに無駄なバッターを出さないか。ロースコアの展開が予想される中、シーズン前半に見せていた無双状態をいかに作れるかが、大事な初戦の勝敗の鍵を握りそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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