中島は2000本まで残り72本となっている(C)CoCoKARAnext

 巨人10月13日中島宏之内野手、香月一也内野手三上朋也投手、鍵谷陽平投手、高木京介投手、田中豊樹投手、堀岡隼人投手の7人に来季の契約を結ばないことを通達したと発表した。

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 中でも去就に注目が集まるのは中島だ。18年オフにオリックスから巨人入り。巨人で5シーズン目となった今季は春季キャンプで負傷する不運もあり、わずか8試合の出場にとどまり、打率・278本塁打、打点はなし。通算1928安打で2000安打まで残り72本となっている。

 本人は現役続行を視野に入れているとされる中、その去就をめぐって球界内からも様々な考察の声が出ている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた高木豊氏は自身のYouTubeチャンネルで中島の今後について語っている。

 今月3日に更新した動画内で中島の去就に関して、残り72本としている2000本について「ここにこだわっている可能性はある」と分析。

 また中島の打撃の状態に関して高木氏は「バッティングは確かに使えると思う。打席での気の強さもまだまだある。戦う姿勢は衰えていないと思う」と西武、メジャーなどキャリアを積み重ねた勝負強さは健在とした。

 一方でこんな課題も口にした。「1番気になるのは人が足りなくなった時に守備に就かせられるかというとちょっと難しい。若いころから知っているから、相当脚力に関しては落ちたなと思っている。他の球団でやるとなるともうちょっと走らないといけない」と最近では代打稼業が主だったことから、現役続行のためにはもう1度体を鍛え直すことを求めた。

 さらに高木氏は手を差し伸べる球団についても言及。移籍先の有力候補には2年連続最下位に沈む、立浪和義監督率いる中日をあげた。

 理由としては、立浪監督が以前からキャリアがあって、リーダーを務められる選手を求めていたとした上で仮に中島が合流すれば、現在の若手中心のチームの中で生きるとした。

 その上で「中島は右左関係なく打てる。勝負強さが残っている。ここ1番『代打の神様』と言われるような形でいけば、中日が固いと思う」と今後の展開を予想していた。

 中島に関しては、古巣・西武もこれまでの例でいけば、松坂大輔氏、松井稼頭央現監督のように他球団でキャリアを積んだ選手が最後の花道を飾るというパターンもあるだけに獲得に動くかも注目されている。

 今季も8試合の出場ながら、打率は・278と衰えぬ打撃力を示していた中島。一時代を築いたスラッガーだけに今後の歩む道にも注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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