日本代表のFW浅野拓磨(ボーフム)がカナダ代表戦を振り返った。

日本代表は13日、デンカビッグスワンスタジアムで行われたMIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023のカナダ代表戦に臨み、4-1で快勝した。

目下4連勝中と好調を維持するサムライブルーは、開始早々に田中碧のゴールで先制に成功すると、以降はGK大迫敬介のPKストップなどでリードを維持。前半終盤にかけては相手のオウンゴールと、中村敬斗のゴールで畳みかけ、3点リードで試合を折り返す。

後半も立ち上がりに再び田中にこの試合2点目が決まり、試合の大勢を決めた。その後、後半終盤にデイヴィッド・ホイレットに一矢報いるゴールを許してクリーンシートを逃したが、2026年ワールドカップ開催国相手に快勝を収めた。

スタメン起用で相手オウンゴール誘発に、中村の3点目をアシストするなど存在感を示した浅野は、チームとして課題を感じながらも、この試合に向けてチームとして取り組んでいたものをある程度表現できたと感じている。

「90分を通してチャレンジすることはできていたと思います。それが今日の試合の結果に繋がったと思います。課題もありますが、それでもやろうとしたことをピッチの中で表現できたと思います」

また、試合後の会見で森保一監督が語ったように対戦相手のカナダはフィジカルを特長とする難しい相手だった。しかし、普段からヨーロッパの激しいリーグでプレーする多くの選手は、球際のデュエルの部分で堂々と渡り合っていた。

以前は日本にとって大きな課題であったフィジカル面の向上に関して、長らく欧州でプレーする28歳FWは、「普段どこでプレーしているかというところから、選手一人ひとりが何を感じて、日ごろから自分たちに何が必要かを考えて取り組んでいる結果が繋がっているだけなのかなと思います」と、個々の意識の変化や取り組みを理由に挙げる。

その一方で、カナダ戦での個人としてのパフォーマンスに関してはさらなる改善を自身に科している。

「今日の試合で自分でも何本か収めることができましたが、何十本という部分でどれだけ収められて、失ったかという部分では自分として課題が出た部分だと思っているので、そこは引き続き取り組んでいきたいです」

なお日本代表は、17日にノエビアスタジアム神戸でチュニジア代表戦に臨む。