トッテナムリバプールイングランド代表2選手が、誤審問題が大きなトピックとなった先日の直接対決を巡って、ウィットに富んだやり合いを見せている。『ESPN』が伝えている。

先月末に行われたプレミアリーグ第7節のトッテナムリバプールリーグ無敗対決は、ホームのトッテナムが2-1で勝利した。

同試合ではリバプールの2選手の退場に加え、FWルイス・ディアスの先制点の場面で審判団が人為的なミスによって認められるべきだったゴールを見逃す誤審が大きな話題を集めた。

その後、ユルゲン・クロップ監督は実現は限りなく低いことを承知しながらも、問題提議の意味合いから再試合を求める趣旨の発言を行うなど、この問題は以降も継続されている。

また、当事者となった両クラブでは、試合直後にリバプールMFアレクシス・マク・アリスタートッテナムDFクリスティアン・ロメロアルゼンチン代表2選手がSNS上でやり合う一幕もあった。

そういったなか、現在イングランド代表で共に活動するトッテナムMFジェームズ・マディソンと、リバプールDFトレントアレクサンダーアーノルドの2選手もクラブチームでの直接対決を巡ってやり合うことになった。

先に仕掛けたのはトッテナムの新司令塔。ジムで並んでトレーニングするアレクサンダーアーノルドとの写真をインスタグラムに投稿した際、自身に何か主張する様子のリバプールDFのキャプションに「まだ再試合を求めている」と強烈な先制パンチをかました。

しかし、アレクサンダーアーノルドもイギリス『Channel 4』のインタビューで、当該投稿のやり取りについて聞かれた際、見事なカウンターパンチを見舞った。

「(写真の際のやり取りについて)彼はただトップコーナーにフリーキックを入れる方法を僕に尋ねただけさ」

「(その参考として)昨年のレスター・シティ戦で僕がゴールを決め、レスターが降格したときのビデオを彼に見せたところだよ」

アレクサンダーアーノルドが語ったFKは、昨シーズンまでマディソンが在籍していたレスターリバプールが今年5月15日に対戦した際に同選手が決めたもの。厳密には直接FKではなく、ボールの傍にいたFWモハメド・サラーずらしたボールを蹴り込んだものだった。

レスターはこのリバプール戦で0-3の敗戦を喫し、その後のニューカッスル戦での0-0のドローによって降格が決まっていた。

今回のやり合いのダメージに関しては、カウンターパンチを食らったマディソンの方がダメージが大きそうだが、ブラックジョークを好むイングランド人らしく両者の間にあとくされはなさそうだ。