在スペインイラン大使館が、アル・ナスル(サウジアラビア)のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドに関する一連の報道を否定したようだ。14日、スペイン紙『マルカ』などが報じた。

 C・ロナウドは先月20日、AFCチャンピオンズリーグのE組・第1節でペルセポリスと対戦するため、イランテヘランを訪問。その際、身体のマヒと闘いながら足でサッカー選手の絵を描くことで有名な女性画家ファテメ・ハマミさんに会い、自身の肖像画をプレゼントされた。C・ロナウドは感謝の意を込めてファテメさんとハグを交わし、ファテメさんが着けていたヒジャブ越しに頭に軽くキスしていた。

 しかし、イランでは、婚姻関係にない男女が情を通じ合うこと、特に既婚者が未婚の女性に触れることは姦通罪に相当すると、一部の現地メディアが報道。同国の弁護士がC・ロナウドの行為を強く非難し、同選手は「99回の鞭打ち刑」に処されると報じられていた。

 C・ロナウドが再びイランに立ち入った時点で刑が執行されるとも噂されていたが、在スペインイラン大使館は、「我々は、イランで国際的なスポーツ選手に対する判決が下されたことを強く否定する」と、一連の報道が“フェイクニュース”であると声明を発表。声明は次のように続き、C・ロナウドの行動がイラン国内で問題となっていないことを強調した。

「このような根拠のないニュースの発表が、虐げられたパレスチナ人に対する人道に対する罪や戦争犯罪に影を落とすことが懸念される」

クリスティアーノ・ロナウド9月18日と19日、サッカーの公式戦に出場するためにイランを訪れ、国民と当局から非常に好意的に迎えられたことは記憶に新しい。ファテメ・ハマミとの誠実で人道的な会談も、国民とイランのスポーツ当局の双方から称賛された」

【動画】ファテメさんと交流するC・ロナウド

C・ロナウド [写真]=ムツ カワモリ