YouTuberが趣味の紹介として、購入したバイクやカスタム、ツーリングの様子などを公開していることがよくある。それに付随して、バイク仲間でもあり師匠的な存在に、自分のバイクを披露するという企画を目にすることがある。この記事では、こういった構図が生まれる理由や、視聴者にウケる理由とはなんなのかを考察する。

参考:【写真】ホンダ「CBシリーズ」などがズラリと並ぶヒロミのガレージ

・自慢のカスタムを所ジョージに見せる総務・雄一郎

 バイク、モデルガン、ゴルフなど多くの趣味を持つ所ジョージ。その趣味を楽しむ場である『世田谷ベース』で総務として働く「ユーチャン」こと雄一郎が、自身のYouTubeチャンネルでホンダの「CB400 SUPER FOUR」をカスタムしたことを報告した。プロにステッカーの貼り方を教わり、ヤスリでピカピカに磨いたこだわりのパーツをつけた「CB400 SUPER FOUR」を見せにいく雄一郎。バイクを前に、所ジョージはおもむろに粗めのヤスリを持ち出して大胆に擦り始めたのだ。せっかく磨いたのに……!という空気も流れるが、尊敬する人にされるがままなのもおもしろい。結局は、一緒にブルーイングと呼ばれる金属の黒色酸化コーティング処理を行い、仲の良い様子を見せてくれた。

・バイク好きで有名な井戸田潤は、芸能界のCBボス・ヒロミにカスタムを見せる

 ホンダの「CB1100EX」を手に入れた井戸田は、こだわりのかたちにカスタムし“芸能界のCBのボス”と仰ぐヒロミに見せに行った。朝からガレージへと訪れた井戸田潤に、ヒロミは若干不機嫌な様子。「俺あんまり人の見るの好きじゃないんだよ」と言うヒロミに対し、「見てもらいたいんです!」と熱意を伝えた。

 2013年のモデルをベースに、タンクの加工や新しく貼ったシート、有名メーカー・オーリンズのサスペンションを入れたことなどを意気揚々と語る井戸田と、強めに車体を叩くなどイジりながら話を聞くヒロミの姿は、まさしく師匠と弟子の関係性だ。

 さらに後半はヒロミのコレクション紹介と井戸田へのダメ出しの様子を公開した。井戸田のCBに貼ってあるステッカーがホンダのものではないとわかると、「そこはホンダにしてほしい、ホンダ愛はないのか」と説教するように伝えていた。こういった地元の先輩・後輩のようなノリや、知識の豊富な人から教わる醍醐味が視聴者の心をくすぐるのかも知れない。

(文=中野亜沙子)

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