かつてプレミアリーグを中心に活躍した元トーゴ代表FWエマニュエル・アデバヨール氏が、アーセナル戦でのゴールパフォーマンスについて言及した。13日、イギリスメディア『スカイ』が伝えている。

 2006年にモナコからアーセナルへと加入したアデバヨール氏は、高い身体能力と決定力を武器に前線の主軸として活躍。在籍した3シーズン半の間に、公式戦通算142試合の出場で69ゴールをマークし、2007-08シーズンにはプレミアリーグで得点ランク2位タイとなる24ゴールを挙げた。2009年夏に、マンチェスター・シティに完全移籍を果たすと、公式戦通算31試合出場14ゴールという成績を残した。

 今年の3月に現役を引退した同氏だが、マンチェスター・シティ加入初年度である2009年に行われたアーセナル戦で得点した際に、古巣サポーター席に全速力で駆け寄りゴールパフォーマンスを披露。2万5000ポンド(約450万円)の罰金と2試合の出場停止処分が下された同行為は、様々な立場のサポーターの感情とともに、現在も語り種となっている。

 アデバヨール氏は当時のゴールパフォーマンスについて、「ファンの皆さんには忘れてもらえると思う」とコメント。「自分の家族、特に母親や父親について侮辱されたり、(侮辱的な内容で)歌われたりしたら、どんな人間でも受け入れられない」と両親に対する誹謗中傷が、同行為の引き金となったと明かし、「私は母親と父親のためなら何でもする」と語った。

 一方で、「もう過去のことだ。私たちはみんなサッカーを愛している。たまにテレビやSNSであのセレブレーションを見たとしても、笑い飛ばして次に進めるといい」と遺恨を残す必要はないと述べている。

アーセナル戦のゴールパフォーマンスを回想したアデバヨール氏 [写真]=Getty Images