ポーランド代表が、フェロー諸島まで遠征を行った一部サポーターをチャーター機に招待する粋な計らいを見せた。『ロイター通信』が伝えている。

ポーランドは12日、敵地で行われたユーロ2024予選のフェロー諸島代表戦に2-0で勝利した。

チームは試合翌日の13日にポーランドに帰国予定だったが、悪天候の影響で足止めを食う形に。最終的にチームを乗せたチャーター機は14日に無事出発できたが、その際にポーランドサッカー連盟(PZPN)は同じく空港で足止めを食っていたサポーターグループをチャーター機に招待する粋な計らいを見せた。

そのチャーター機にはポーランド代表サポーターズクラブ副会長で、“ポーランドファンの王”として知られるアンジェイ・ボボウスキ氏ら熱心なサポーター10名ほどが同乗し、チームと共に無事ワルシャワに到着したとのことだ。

PZPNの広報担当者は『ロイター通信』の取材に対して、今回の出来事を以下のように説明している。

「いつものように、PZPNはアウェイゲームの移動でチームのためにプライベートチャーター便を予約しています」

「そして、私たちは現地時間の10時30分にフェロー諸島を出発し、約10人のサポーターを飛行機に同乗するよう招待しました」

なお、フェロー諸島からポーランドへの直行便はなく、今回のPZPNの招待がなければ、同地まで遠征した熱心なサポーターは15日にワルシャワで行われるモルドバ代表戦に間違いなく間に合わなかった。

また、代表チームも当初の予定より大幅に帰国が行われたことで、スタジアムでの前日練習の時間をモルドバ側に変更してもらうなどギリギリでの対応を余儀なくされたとのことだ。