マンチェスター・ユナイテッドの買収からカタール大富豪が撤退したようだ。

2022年11月に現オーナーであるグレイザー一家の売却検討を発表し、行く末が注目どころのユナイテッド。スポーツ面が芳しくないなか、ビジネス優先のグレイザー家にたびたび抗議活動を起こす一部サポーターからすると、願ったり叶ったりの話だ。

化学企業『INEOS』の創業者であるイギリス人実業家のジム・ラトクリフ氏とともに、カタール銀行『QIB』の会長であるシェイク・ジャシム・ビン・ハマド・アル・タニ氏がこの買収話に名乗りを上げてはいるものの、一向にまとまる気配がない。

イギリスBBC』によると、シェイク・ジャシム氏は全額キャッシュによる50億ポンド(約9078億5000万円)のオファーで、負債の清算条件も。さらに選手補強や施設などの刷新にも14億ポンド(約2541億9000万円)以上の資金を投じる用意があったようだが、今週の交渉で決裂したという。

こうなると、ラトクリフ氏が現時点で唯一の買い手になり、現在は25%の株式買収を目指しているそう。今後の動きが注目される。