楽天で確かな実績を残してきた松井。そんな名クローザーに米球界からも注目が集まっている。(C)CoCoKARAnext

 日本のプロ野球はレギュラーシーズンが終わりを迎え、クライマックスシリーズがスタート。いよいよ2023年シーズンも大詰めを迎えているなか、今オフの補強動向がにわかに騒がしくなってきている。

 とりわけ小さくない注目を集めているのが、楽天松井裕樹だ。

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 今季は59登板で、2勝3敗、防御率1.57、39セーブで2年連続最多セーブのタイトルを獲得。いまだ衰えが見られない27歳は、今年4月に海外FA権を取得。いまだ当人は明確な答えを示してはいないものの、今後は自身の憧れでもあるメジャー移籍を中心に交渉が展開される見込みとなっている。

 無論、彼の動向は海を越えて熱視線が注がれている。米老舗スポーツ誌『Sports Illustrated』が運営する野球専門サイト『Fan Nation』は「日本のエリートクローザーユウキ・マツイがFAでメジャー契約を目指す」と銘打った記事内で、「日本で236セーブを挙げたマツイにはヤンキースレッドソックスカブスが興味を示している」と断言。早くも寄せられている複数球団からの関心を伝えた。

 また、同メディアは松井が米大手代理人事務所「WMA」のブライアン・ミニティ氏と代理人契約を締結したと紹介。同氏はフィリーズダイヤモンドバックスナショナルズゼネラル・マネージャー補佐を歴任した敏腕であり、渡米に向けて周囲のサポートは十分にある。

 今年3月のワールド・ベースボール・クラシックで松井は、メジャー仕様の公式球が合わず苦心。宮崎での代表キャンプでは一人ブルペンに居残って投げ込む姿も見られたが、本人はあくまで夢を追う準備を進めているようだ。

 もっとも、メジャーリーグも現在はポストシーズンの真っただ中で、大谷翔平エンゼルス)を筆頭に他のFA選手たちの動向も明らかになっていない。ゆえに日本球界で確かな実績を残した松井と言えども、去就が鮮明になってくるのはまだ先。それでも27歳と伸びしろも十分な左腕への期待は高まっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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