公益財団法人日本交通文化協会は、「鉄道の日」実行委員会との共催で、駅を舞台に日本の芸術・文化と観光の振興を目的とした第70回「交通総合文化展2023」を、2023年10月20日(金)から25日(水)までJR上野駅にて開催します。

 

第70回「交通総合文化展2023」

 

【開催期間】 2023年10月20日(金)~10月25日(水)

【展示時間】 午前9時~午後7時

【会場】   JR上野駅 中央改札口外グランドコンコース特設会場

【主催】   公益財団法人日本交通文化協会、「鉄道の日」実行委員会

【入場料】  無料

【展示内容】 公募優秀作品展、溯瀧会、パブリックアート普及活動特別展、招待作家によるパブリックアート作品展

【WEBサイト】 https://jptca.org/exhibition/

 

本展は1954年から続く歴史ある文化展で、10月14日の「鉄道の日」に合わせて開催しており、今年で70回目を迎えます。

日本の交通や観光をテーマに全国から公募した写真・俳句の優秀作品を展示する「公募優秀作品展」、現代日本を代表する芸術家の作品展「溯瀧会(さくりょうかい)」、招待作家による作品展や当協会が推進しているパブリックアート、1%フォー・アートを紹介する「パブリックアート普及活動特別展」で構成されており、駅という多くの人が集まるパブリックなスペースで、誰でも気軽に文化・芸術に触れることができます。

また、今年は第70回という節目の年であることから、本展のこれまでの歴史もパネルで紹介します。

*「鉄道の日」について

1872年(明治5年)10月14日、新橋・横浜間に最初の鉄道が開業したことを記念し、1994年(平成6年)に毎年10月14日を「鉄道の日」としました。

今年2023年は、「鉄道の日」が制定されて30周年を迎える年です。

 

第70回「交通総合文化展2023」展示内容

(1)「公募優秀作品展」

2023年6月1日(木)から7月15日(土)の間、『伝えたい!日本の魅力』をキャッチフレーズに写真・俳句作品を一般募集しました。

応募総数は、写真部門では949点、俳句部門では3,929点。

審査員による厳正な審査のもと、選ばれた優秀な写真作品29点と俳句作品16点を「公募優秀作品展」として展示します。

【写真部門 ―新日本観光写真―】

募集テーマ:「日本の交通」または「新しい観光地」

応募総数 :949点

(テーマ別応募数:「日本の交通」446作品、「新しい観光地」503作品)

審査員  :清水 哲朗(写真家・公益社団法人日本写真家協会 会員)、国土交通省(観光庁 観光地域振興部長)、環境省(自然環境局長)、東日本旅客鉄道株式会社(常務取締役)、公益社団法人日本観光振興協会(理事長)、株式会社交通新聞社(取締役 新聞事業部長)

<国土交通大臣賞>

「ガブリ競演」 末廣 周三(福岡県)

撮影地:福岡県田川市

国土交通大臣賞「ガブリ競演」 末廣 周三(福岡県)

<環境大臣賞>

ひまわり畑の夜」 矢作 俊郎(東京都)

撮影地:福島県郡山市

環境大臣賞「ひまわり畑の夜」 矢作 俊郎(東京都)

西日本旅客鉄道株式会社社長賞>

「夕陽を浴びて」 那須 晴日(福岡県)

撮影地:福岡県北九州市

西日本旅客鉄道株式会社社長賞「夕陽を浴びて」 那須 晴日(福岡県)

<公益社団法人日本観光振興協会会長賞>

「厳冬湖の風物」 鈴木 彦三(福島県)

撮影地:福島県猪苗町

公益社団法人日本観光振興協会会長賞「厳冬湖の風物」 鈴木 彦三(福島県)

【俳句部門】

募集テーマ:「日本の鉄道、日本の良さを表現したもの」

応募総数 :3,929点

審査員  :長谷川 櫂(俳人)

<公益財団法人日本交通文化協会理事長賞>

「どこまでもレールがあった遠い夏」 高梨 純一(静岡県)

※「高梨 純一」の「高」は、はしご高(はしごたか)が正式表記。

(敬称略)

※当協会WEBサイトの「交通総合文化展」のページにて、写真部門・俳句部門のすべての入選作品を見ることができます。

https://jptca.org/exhibition/

(2)溯瀧会(さくりょうかい)

現代日本を代表する芸術家の日本画、洋画、書などの作品が展示されます。

「溯瀧会」には竜が急流をさかのぼるほどエネルギーに満ちた会、という意味が込められています。

今年は、日本画界から中島 千波氏や平松 礼二氏、洋画界から文化勲章受章の野見山 暁治氏や絹谷 幸二氏など、各方面で活躍されている芸術家22名が、本展のため特別に制作した日本画、洋画、書などの新作を展示します。

なお、長年にわたり新作をご出品いただいていた野見山 暁治氏が6月22日、佐野 ぬい氏が8月23日にご逝去されました。

今回展示する両氏の絵は、今年の溯瀧会のため、お亡くなりになる前に描いてくださった作品です。

第70回「交通総合文化展2023『溯瀧会』」出品作家

日本画:石踊 達哉、烏頭尾 精、大矢 紀、押元 一敏、川崎 麻児、川崎 鈴彦、

中島 千波、野地 美樹子、平松 礼二、松崎 良太、宮廻 正明、渡辺 信喜

洋画 :大津 英敏、絹谷 幸二、佐野 ぬい、中山 忠彦、野見山 暁治、

ブライアンウィリアムズ、山本 貞、吉武 研司

書  :井茂 圭洞、高木 聖雨

(敬称略/部門別 五十音順)

※「川崎 麻児」「川崎 鈴彦」の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。

※「高木 聖雨」の「高」は、はしご高(はしごたか)が正式表記。

※2022年開催時の「溯瀧会」

(3)パブリックアート普及活動特別展

駅や空港などのパブリックスペースにアート作品を設置し、より豊かな環境づくりを提案する当協会の取り組みを紹介する展示ブースです。

当協会は1972年、鉄道開業100周年を記念して設置したステンドグラス天地創造」(東京駅)以来、駅や空港などのパブリックスペースにアート作品を設置してきたことから、最近設置(移設を含む)した6つのパブリックアート作品をパネル展示します。

また、公共工事費や公共建築費の1%をアートに充てる1%フォー・アートの法制化に対する取り組みや、有識者のコメントも紹介します。

(4)招待作家の作品展示「パブリックアート作品展」

今年は第27期(2006年)国際瀧冨士美術賞受賞者で彫刻家の本郷 芳哉氏に制作いただき、石で割ったガラスをステンドグラスとして再構築した作品『Inside-Outside』を展示します。

これまでに培ってきた技術や知識、彫刻家としての視点を生かした、本郷氏ならではのオリジナリティあふれる作品となっています。

<作家プロフィール>

本郷 芳哉(ほんごう よしや)/彫刻家

1982年 埼玉県に生まれる

2006年 第27期国際瀧冨士美術賞 受賞

2007年 沖縄県立芸術大学美術工芸学部彫刻専攻 卒業

2009年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻 修了

本郷 芳哉氏

『Inside-Outside』制作風景

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