BOYS AND MEN・平松賢人が主演を務める映画『右へいってしまった人』が、今冬に劇場公開されることが決定した。

【写真】ボイメン、名古屋テレビ塔の前で全員集合ショット

 本作は、映画『KATACHI』で長編デビューを飾った堂野アキノリ監督の2作目。BOYS AND MENの平松賢人を主演に迎え、実在する巨大シェアハウス、オークハウスを舞台に、パラレルワールドを題材としたラブストーリーを描き出す。

 40歳の鷹介は、シェアハウスで一緒に生活していた仲間と海へ遊びに行った28歳の時の夢を連夜見る。仲間と乗り合わせた車は、現実では左の駐車場に停まったが、夢の中では右の駐車場へと停まる。その日に出会った、同じシェアハウスで暮らす別のグループと海に来ていた若かりし頃の妻・水帆とは、出会わない。

 ある日、鷹介はまた同じように海へ行った過去の夢を見るが、その夢から朝覚めることができず、そのままパラレルワールドへと迷い込む。過去の世界にタイムリープしてしまった鷹介は、左ではなく、右の駐車場に車を停めるという、たった1つの選択の違いで水帆とすれ違い、水帆は鷹介の親友・修二と付き合うことになる。

 妻と一緒になれなかった人生。そのパラレルワールドで鷹介は、本当に大切なものが何だったのか考えながら日々を過ごし、当時目指していた音楽家への道を諦めることなく、もう一度目指すことにする。

 東海地方を中心に、歌にダンス、ドラマ、バラエティと幅広い活躍を見せるボイメンことBOYS AND MENのメインボーカルである平松が、主人公の鷹介役として劇中に登場するSUNSET SEASONというバンドのボーカルを務める。彼らが演奏する劇中歌6曲が、映画公開同日にサントラCDとしてTOKYO RABBIT RECORDSより発売予定だ。水帆に対しての愛の歌をさまざまな角度で表現した6曲は、今の時代を生きる人々が見過ごしてしまいがちな“大事なものは何か?”ということを気づかせてくれる。

 主演の平松は「演者スタッフ全員で心を動かしながら作りました。戸惑い嫉妬し傷付き、色んな感情を抱きながら撮影した映像には、皆の心が映っていると思います。沢山の情報が入り混じりシンプルではなくなった世の中ですが、皆さんにとって本当に大切なものが何なのかを見つめ直す小さなキッカケに、この映画がなればいいなと思います」と思いを明かす。

 また、堂野監督は「本作品は、初の書き下ろし純愛ラブストーリー作品で、ずっとやりたかった音楽作家としても楽曲を通して物語を表現するという試みです。世の中言葉だけでは、伝わらない、逆に言葉によって誤解を招くことも多くあると思うのですが、そんな言葉にならない感情を、キャストが表現してくれたと思っています。平松賢人さんの魂そのもので歌ってくれた歌唱シーンは圧巻でした。またそれを受けた高田夏帆さんの画面から飛び出してくるかと思うような強い想念が、間違いなくこの作品を映画にしてくれたと感じました」と自信をのぞかせる。

 映画『右へいってしまった人』は今冬劇場公開。

映画『右へいってしまった人』に出演する(左から)高田夏帆、平松賢人 (C)2023「右へいってしまった人」製作委員会