バルセロナが、チェルシーに所属するオランダ代表DFイアン・マートセンに関心を示しているようだ。15日、イギリスメディア『フットボールロンドン』が伝えている。

 現在21歳のマートセンは2018年7月にPSVの下部組織から、チェルシーの下部組織に加入した。2019年9月にトップチームデビューを果たすと、その後はレンタル移籍を繰り返し、昨季はバーンリーでプレーチャンピオンシップ(2部)39試合出場で4ゴール6アシストを記録し、プレミアリーグ昇格に大きく貢献したほか、左サイドバックとしてリーグのチーム・オブ・ザ・シーズンに選出される活躍を見せた。

 そんなマートセンには今夏も移籍の可能性が浮上。プレミアリーグ昇格に貢献したバーンリーが再獲得を目指し、3000万ポンド(約54億円)での買い取り義務が付随したレンタル移籍でクラブ間合意に至ったことが報じられていたが、プレシーズンから様々なポジションで起用されていたマウリシオ・ポチェッティーノ監督の下、チェルシー残留を望んだ同選手は、移籍を拒否し、チェルシーでのポジション争いに挑むことを決断した。

 ここまでリーグ戦での先発出場機会はないものの、6試合に出場しているほか、カラバオ・カップでは2試合に先発出場を果たすなど、様々なポジションで起用されているマートセン。しかし、現行契約が2024年6月30日までとなっていることから、引き続き去就には注目が集まっているようだ。

 チェルシーとしてはフリーでの退団を避けるために、現行契約の延長を望んでいるものの、現時点では合意に至ることができず。そこで、仮に契約延長に合意することができなければ、来年1月に売却することも選択肢に入れているという。

 そこで、スペイン紙『スポルト』によると、かつてチェルシープレーしたスペイン代表DFマルコス・アロンソの現行契約が2024年6月30日までとなっていることから、バルセロナは後任にマートセンをリストアップしている模様で、来夏の獲得の可能性を探っていることが明らかになっている。

 なお、『フットボールロンドン』では改めてチェルシーはマートセンに契約延長オファーを提示する予定であることも報じられているが、果たして同選手はどのような決断を下すのだろうか。

去就に注目が集まるマートセン [写真]=Getty Images