シンガー・ソングライターの谷村新司が、10月8日に死去したことが公式サイトにて伝えられた。74歳だった。葬儀は15日に近親者のみで営まれたとのこと。

堀内孝雄、矢沢透ともにアリスのメンバーとして活躍した谷村新司。「冬の稲妻」「涙の誓い」「ジョニー子守唄」「チャンピオン」など多数のヒット曲を世に送りだし、ソロ名義でも山口百恵に楽曲提供した「いい日旅立ち」をはじめ、自身でも「昴-すばる-」が大ヒット。中でも、加山雄三が作曲し、作詞を担当した「サライ」は『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』のテーマソングとして多くの人を感動させてきた。

■【報告全文】

平素よりご厚情をいただき心より感謝申し上げます
今年の3月に腸炎での手術を行い 療養を続けておりました
谷村新司 ですが
10月8日に息を引き取り 永眠いたしました
本人も回復に向けて頑張っておりましたので
本当に残念に思います
葬儀は 近親者のみにて10月15日に執り行い
とても穏やかな顔で 旅立ちました事をご報告申し上げます

 昨年は活動50年を迎えて
アリスの記念ライブ「ALICE GREAT 50(FIFTY)」を有明アリーナで開催し
アリスメンバーの堀内孝雄・矢沢透と共に ここからリスタートして
10年続けようと目標を立てて本人も楽しみにしておりましたが
残念ながらその夢は叶わず 満75年の生涯を終える事となりました

後日には 皆で集まって故人を偲ぶ場を設けたいと思っております

日本語の精神文化を大事に歌詞を紡いできた谷村でしたが
代表曲でもある「昴-すばる-」は沢山の方々とのご縁の道を継いでくれました
生前「歌と音楽は目に見えないからこそ 海も空も超えていく」
と沢山の国にも出掛けていきました
歌を創作し 歌い 伝える旅を続けてきた人生でしたが
この度 来世への戒名を頂戴し

「天昴院音薫法楽日新居士」
(てんぼういんおんくんほうらくにっしんこじ)
と名付けられました

まさしく 天にある星となって私達を照らし続けてくれる事だろうと思います

歌と音楽にピリオドはなく 皆さまの心にいつまでも残る事を願って
心よりの感謝を深く申し上げたいと存じます
これまでに沢山の「愛」をいただき 本当に有難うございました

2023年10月16日
株式会社ダオ

■【堀内孝雄コメント】

チンペイさん

突然の別れに驚きを隠せません。
来年のツアーに向けて回復に向かっていると伺っていただけに、とても残念です。

僕にとってのチンペイさんは、50年来の親友であり、
アリス」のリーダーであり、
そして良きライバルでした。

学生時代に、「プロにならないかと?一緒にアリスをやろう」と、
誘ってくれたとき、心の底から嬉しかった。

チンペイさんが、あの時誘ってくれなかったら、今の僕はありません。
ずっと一緒に音楽活動ができたことが幸せでした。

また、いつか空のほとりで一緒にライブをやろうね。
もうちょっと待っていてね、キンちゃんと、もう少しだけ頑張るね。

心から、ありがとう。
安らかに。ご冥福をお祈り申し上げます。


堀内孝雄

■【矢沢透コメント】

東京に住む僕と大阪に住む谷村と、何の因果か運命の出会いか
堀内を紹介され3人アリスとして歩み始めました
時にはいがみ合い、時には抱き合い
幾多の苦難も喜びも共有し、無我夢中で駆け抜けた
そして気が付けば51年という長きに渡って谷村と関わるとは・・・
あの日からは想像もしませんでした。
若さの灰汁も抜け「これからは本当に音楽を楽しんでやっていこうね」
と新しいアリスの始まりに胸躍らせていた矢先のことでした。
谷村なら大丈夫、谷村ならきっと戻ってくる、
根拠のない確信めいたものを感じておりました。
でも谷村は戻ってきませんでした!
もういないんです。悲しいというより悔しいんです。
谷村はもう僕たちのみんなの心の中にしか住む場所がないのです。
思い出せば必ず胸にやってきます、どうか谷村を忘れないで下さい。
今まで谷村をアリスを応援してくださってありがとうございました。

矢沢透

谷村新司 オフィシャルHP
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