公益財団法人山田進太郎D&I財団は、官民協働の海外留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」の協力を得て、11月5日(日曜日)に「グローバル視点を持った女性建築士を目指す!世界の建築やSTEM(理系)留学事情を知るオンラインイベント」を開催します。この特別イベントでは、STEM分野の中でも建築分野における留学とキャリアの魅力に焦点を当て、国内外で活躍する女性ロールモデルからその体験談を共有します。キーノートスピーカーとして、ドイツの世界的な建築コンサルティング会社であり、オペラハウスロンドン・アイ関西国際空港富士山世界遺産センターなどを手掛けたArup(アラップ)社*1から上級デジタル・エンジニアのキャロライン・ウォルダー氏が登壇し、日本の中高生女子に対して持続可能性(サステナビリティ)に配慮した世界的な建築プロジェクトなどを紹介します。

■背景

 日本では、STEM(理系)分野での女子の大学進学率や就職率は低いという課題が依然として存在しています。経済協力開発機構(OECD)加盟国で、STEM(理工系)分野で大学を卒業する女性比率の平均は32%ですが、日本は17%で、加盟国のなかで最下位というデータ*2もあります。一方で、理工系の分野の中でも建築分野に関しては、女子からの人気が高まっており、武庫川女子大学や共立女子大学が建築関連学部を開設したほか、24年には日本女子大学も建築デザイン学部を開設する予定です。そこで、「建築」という女子が魅力を感じているSTEM分野のテーマと、女子が6割を占める「留学」というテーマを組み合わせることにより、より多くの中高生女子にSTEM分野の進学やキャリアに関する可能性や広がりを感じていただくために本イベントを企画しました。

 イベントでは、世界140か国で建築コンサルティング事業を展開するArup社で、ドイツで実施されているSTEM分野を含む女性が40%未満しかいない職業を体験できるキャンペーンデー「Girls' Day(ガールズ・デー)*3」のプログラム責任者を務めるキャロライン・ウォルダー氏から、同社が強みを持つ、持続可能性(サステナビリティ)に配慮した世界的な建築プロジェクトや、女性が少ないSTEM分野についてドイツにおける現状や具体的な働き方を中心にお話を伺います。また、「トビタテ!留学JAPAN」の留学支援制度を活用して海外でSTEM分野(建築)を学び、国内外で活躍する2人の女性ロールモデルから、より具体的な留学体験談や建築を学ぶことの魅力などをご紹介いただきます。参加者は国内にとどまらず、国際的な視点からSTEM分野の可能性を知り、自らの興味関心に基づいた将来のキャリアを見出す機会が得られます。

 本イベントは、11月5日(日曜日)16:30から17:45までZOOM配信にて行われます。参加は無料ですが、事前申し込みが必要です。多くの方々のご参加をお待ちしています。

*1:https://www.arup.com/

*2:https://www.oecd.org/coronavirus/jp/data-insights/did-someone-say-women-in-science

*3:ドイツの「Girls'Day(ガールズ・デー)」は、ドイツ政府が2001年に開始した、女性が40%未満しか占めない職業(STEM関連の研究職や技術職等)に就職する女性を増やすことを目的として、10歳から15歳の女子生徒を対象に産官学が連携してドイツ全土で職業体験を行うイベントです。毎年4月に開催されています。

https://www.girls-day.de/


■イベント概要

タイトル:グローバル視点を持った女性建築士を目指す!世界の建築やSTEM(理系)留学事情を知るオンラインイベント

日時:11月5日(日曜日)16:30-17:45

実施方法:ZOOM配信 ※参加無料/事前申込制

対象者:中高生女子とその保護者、教育関係者

主催:公益財団法人山田進太郎D&I財団

協力:文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」

参加方法:以下の公式ホームページリンクよりお申し込みください。

https://www.shinfdn.org/posts/F-QECwJK

■イベント内容

1.キーノートスピーチArupキャロライン・ウォルダー氏)

2.パネルディスカッション

・女性建築家のキャリアパスと留学体験

・留学先で体験した困難とその解決方法:言語、文化、学問/スキルアップ

・建築分野で大学進学や留学を検討する際のステップとアドバイス

・Q&Aセッション

3.財団および「トビタテ!留学JAPAN」から奨学金やプログラムに関する紹介

■登壇者プロフィール

キャロライン・ウォルダー氏

Arup社上級デジタル・エンジニア

LEEDグリーンアソシエイト

  • 土木工学、建築学、建築科学技術のバックグラウンドを持つエンジニア。持続可能性サステナビリティ)、デザイン、デジタルの専門家でもあり、LEED Green Associate資格を持つ。建築のプランニングや設計、デザイン、気候分析、ソフトウェア開発など、さまざまな領域で活躍しているほか、ユーザーエクスペリエンス分野では直感的でインパクトのあるデザイン・ソリューションの実現において寄与している。また、勤務するドイツArup社ではダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンの代表を務めるなど、より働きやすく、インクルーシブな(包括性のある)職場環境の醸成に尽力。技術的なスキルに優れているだけではなく、より広い視点から環境的・社会的目標に沿った、持続可能で革新的なユーザー中心のソリューションを生み出すことへの情熱を持つプロフェッショナル

田代 夢々さん

1995年東京都生まれ。一級建築士。

  • 早稲田大学創造理工学部建築学科卒業。同大学院在籍時にトビタテ6期生としてパリ・ラヴィレット建築大学へ留学。大学院修了後、都内のアトリエ事務所勤務を経て、2022年より田代夢々建築設計事務所主宰。主なアワードに、2025年日本国際博覧会休憩所他設計業務優秀提案者(共同設計)、早苗賞(早稲田大学理工学術院修士論文最優秀賞)、日本建築学会学術講演会若手優秀発表賞など。

韓 智媛さん

トビタテ高校7期生 アカデミック・テイクオフコース

「世界の『形』を探して」をテーマにイギリスへ留学。

  • 日本の魅力を動画で発信する「BLUE SKY PROJECT」の代表として活動。建築と国際交流から多様性社会を確立する夢に向け9月からUniversity College Londonへ進学。芝浦工業大学柏高等学校卒業。

■公益財団法人山田進太郎D&I財団について

 誰もがその人の持つ能力を発揮し活躍できる社会の実現に寄与するために、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)を推進する目的で、メルカリCEO山田進太郎が2021年7月に設立した公益財団法人です。

 特に、STEM(理系)のジェンダーギャップに注目し、2021年より女子中学生/高校生がSTEM(理系)キャリアを前向きに検討し、積極的に自己決定するための機運を創ることを目的に奨学金事業を開始しました。2023年からは、さらに活動の幅を広げるべく、対象者となる女子生徒を取り巻くステークホルダーとなる保護者や学校等教育機関、企業、行政/省庁の皆様と連携しながら、各種教育支援イベント等を通じて若い女性の成長と社会進出を支援しています。

※STEM(S:Science / T:Technology / E:Engineering / M:Mathematics)

代表理事:山田 進太郎(メルカリ創業者、代表取締役社長兼CEO)

設立年月日:2021年7月1日(木)

公益財団法人山田進太郎D&I財団公式ウェブサイト:

https://www.shinfdn.org/


■2023年度の奨学金事業について

 山田進太郎D&I財団は、2023年度もSTEM(理系)進学を選択しづらい現状にある女子学生が理系キャリアを前向きに検討し、積極的に自己決定するための機運を創るため、STEM(理系)女子奨学助成金の募集を7月6日より開始しました。詳細は以下をご参照ください。

STEM(理系)女子奨学助成金募集要項:

https://www.shinfdn.org/scholarship2023/requirements


【一般のお問い合わせ先】

公益財団法人山田進太郎D&I財団事務局

Eメール:info@shinfdn.org

配信元企業:公益財団法人 山田進太郎D&I財団

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