株式会社AQ Group (本社:東京都新宿区、代表取締役社長:宮沢 俊哉)は、「第一回 廃材アートコンテスト」を実施しました。8月19日~29日の期間、全国で開催した夏休みの自由研究ワークショップ「夏休みの木育課外授業 つくろう!木育フェス」で製作、応募された464作品の廃材アートを審査。応募者最年少となる2歳のお子様の作品や複数作品を応募するお子様など、熱意ある作品が集まりました。また「パブリック賞」ではWEBなどを通じて多くの方に審査に参画いただき、大人から子どもまで“木の大切さ”を学ぶことができる機会となりました。

木育フェスで廃材アートに取り組む子どもたち1.
木育フェスで廃材アートに取り組む子どもたち2.

“ものづくりの楽しさ”や“木の大切さ”を伝える「木育フェス」「廃材アートコンテスト」を実施

AQ Groupは木造建築会社として、次世代を担う子どもたちに木の素晴らしさを伝える活動を長年実施してきました。小学校へ間伐材を使用した机の天板を寄贈する「木望の未来プロジェクト」や「木のストロー」を活用した木育活動などを実施しています。本年8月19日~29日の期間では、建築中の「8階建て純木造ビル」の廃材などを活用した「夏休みの木育課外授業 つくろう!木育フェス」を全国のモデルハウスで開催。「8階建て純木造ビル」の建築現場を開放した8月25日には「8階建て純木造ビル」会場だけでも総勢450名超の来場がありました。多くの子供たちは、“木のビル”の木っ端が「どんなものに見えるか」「どんなものになるか」発想を膨らませながら作品を製作。夏休みの自由研究の題材として木と触れ合い、木を知ることで地球環境を守る意識を持つきっかけとなる機会となりました。

 作品を作って終わりではなく、さらに深く木について考えるきっかけとなるよう「第一回 廃材アートコンテスト」を開催。作品や木に関する想いを載せて多くの作品を応募いただきました。また、WEBやSNSを通じて一般の方も投票によって参加を募り、大人から子どもまで多くの方に「ものづくりの楽しさ」や「木の大切さ」を感じていただくコンテストとなりました。

最年少応募者は2歳!子どもたちの豊かな想像力と想いが輝いた「第一回 廃材アートコンテスト

「第一回 廃材アートコンテスト」は全国から作品の応募があり、応募総数は464件となりました。当初、小学生以上を対象として受け付けを行っておりましたが、大変多くの応募希望があり、最年少応募者は2歳のお子様となりました。また、兄弟姉妹での合作や一人で複数の作品を応募する応募者がいるなど、熱意ある作品の応募が多く集まるコンテストとなりました。

 コンテストの審査委員長には、日本建築士会連合会名誉会長であり、日本建築士連合会・木のまちづくり部会長の三井所清典氏が就任。木育フェス当日も講師として登壇した稲山正弘氏(東京大学大学院 木質材料学研究室 教授)、浅田茂裕氏(埼玉大学 教育学部 教授)も審査に参加いただきました。また、「パブリック賞」を設け、WEBやSNSを通じて一般の方による投票も募り、大人から子どもまで、多くの方がコンテストに参画しました。

コンテストでは下記3点を主な評価軸として審査を行いました。金賞には廃材を活用し新しい世界を生み出した作品が選出されました。

【主な評価軸】

1. 着眼点、着想点、構想力のすばらしさや面白さ

2. 木の素材感や風合いなどの表現力

3. しっかり取り組んだこと、最後まで取り組んだことが垣間見えるか

廃材アートコンテスト審査の様子

【金賞 受賞作品】 

作品名:おさかなのおうちとうさぎさんの幼稚園

製作者:横谷 彩羽さん

【応募者コメント】

おさかなもうさぎも自立できるようにバランスを考えて木材をくっつけました。おさかなのおうちは形の違う屋根を作ってかわいくしました。うさぎさんの幼稚園はたまごのボールで遊べる滑り台と、虹のトンネルと、背の高いアスレチックを作ってうさぎさんが楽しく遊べるようにしました。まつぼっくりをつけるのが難しかったです。はじめてグルーガンを使ってつけました。こんなに楽しく遊べるのに捨てちゃうのはもったいないと思いました。

おうちを作るのにたくさん木を使ったら木がなくなっちゃう!木を育てなきゃ!と環境について興味を持ったようでした。

【審査員選評】

たくさんの廃材を部材として活かし、ファンタスティックな物語が語れる作品ができました。いろんな形をした木屑を眺め、組み合わせてイメージをふくらませながら楽しんでつくったものでしょう。

【銀賞 受賞作品】

作品名:将来の僕の家

製作者:関口 達也さん

【応募者コメント】

木目に合わせて作るのが難しかったです。でも、木は色々な形があるので、組み合わせるのが楽しかったです。

【審査員選評】

未来の家、そして未来のくらしが上手に表現された作品です。どっしりとした柱は住まいの力強さを、アクセントとして配置された木の実は、暮らしの豊かさを感じさせます。

【銀賞 受賞作品】

作品名:大怪獣

製作者:HAYATOさん

【応募者コメント】

大きな怪獣です。

【審査員選評】

立体的な造形感覚が秀逸でした。また、怪獣の顔の部分に輪切り丸太を使用して背割りを大きな口に見立てたことで、雄叫びをあげるティラノザウルスを彷彿とさせる材料の使い方に脱帽しました。

【銀賞 受賞作品】

作品名:海賊船

製作者:齋藤 隆弘さん

【応募者コメント】

とにかくかっこいい海賊船を作りました。

【審査員選評】

パイレーツオブカリビアンなどに出てくる海賊船の特徴がよく表現されていて、見ているだけでワクワクする素敵な作品。海賊船の舳先やマスト、側面の砲塔や船尾楼など、角材や輪切り丸太を上手に組み合わせることで、いかにもスピードが出そうなかっこいい海賊船に仕上がっています。

キリン賞 & パブリック賞 受賞作品】

作品名:キリンさんと住める家のキリンさん

製作者:堤 春樹さん

【応募者コメント】

アキュラホームのCMで見たキリンさんを作りました。

【審査員選評】

全体のシルエット、バランスの素晴らしさはもちろんのこと、ゆったりと伸びた首、躍動感を感じさせるあしの配置など、端材から作ったとは思えないほど豊かな表現です。

すべての受賞作品はAQ Group公式HP「廃材アートコンテスト結果発表」にて公開しています。

URL:https://www.aqura.co.jp/mokuikufes-haizaiart/

木育フェス当日の様子は下記URLに動画を掲載しています。

URL:https://www.aqura.co.jp/junmokuzou-shinshaoku/

【審査員からの総評】

イメージする想像力とものを作り出す創造力の豊かな子供たちの作品が集まった

木材の製材・加工の過程で生じる廃材を活かして造形する初めてのコンクールでしたが、各地の会場では小学生を中心に、幼児など幅広い年齢の子供たちが参加して、夢中になってものづくりに取組みました。木屑を手に取って「これはなににみえるかな」、組み合わせみては「なにを作ろうかな」とイメージをふくらませていました。その楽しそうな姿は非常に印象的でした。そして出来上がった作品は、家や家具、建築や街並み、遊具や公園、花や樹木、魚や鳥や動物、自動車や列車や船、ロボットや怪獣、抽象的なオブジェなどさまざまで、沢山のアートの造形が集まってきました。今回の評価のポイントは未来を担う子供たちの構想力を重視することとし、数多くの木片部材を組み合わせて造形を楽しんでいる作品を多く選びました。特に「おさかなさんのおうちとうさぎさんの幼稚園」は廃材でこんな世界を想像し、創り出すことができる子供の能力に感心しましたが、他にも、さまざまなものをイメージする想像力とものをつくりだす創造力の豊かな子供たちの作品が沢山あったことをうれしく思いました。

第一回廃材アートコンテスト審査委員長 日本建築士連合会・木のまちづくり部会長 三井所清典

コンテストに参加した子ども達のなかから大工さんや建築家になる子が出てくれることを期待

多くの子供達に、工作で木材を切ったり彫ったり釘やネジで留めたりする機会を持たせることは、日本の木造文化を将来にわたって継承させるうえでとても重要なことだと思います。今回の廃材アートコンテストに参加した子供達の中から、大工さんや木造の建築家になりたいと願う子が出てくれることを期待します。

東京大学大学院 木質材料学研究室 教授 稲山正弘

ねばり強く取り組む姿勢は将来の夢を実現する大切な“力“に

今回入選した作品には、作品の面白さ、素晴らしさだけでなく、作者が取り組んだ姿勢やこめた思いなどが感じられるものを中心に選びました。形や大きさがバラバラな端材を最後まであきらめずに作品にするのは大変だったと思います。でも、ねばり強く取り組む姿勢は、将来の夢の実現にとって大切な「力」の1つになります。この小さなコンテストを通じて、強い心を持った子どもたちが育ってくれることを心から願っています。

埼玉大学 教育学部 教授 浅田茂裕

木の触感や香りを楽しみながら学ぶ“木育”によって木材利用で地球を守る意識のきっかけを提供

現在、中大規模木造建築は「木を使い、森を育て、森を作る」という森林循環を促すことで脱炭素社会の実現のため世界的な注目を集めています。8/19から8/29に開催した「夏休みの木育課外授業 つくろう!木育フェス」では、私たちが開発した「普及型純木造ビル」について知っていただくため、建築中の現場を限定公開しました。そして、建築中の「8階建て純木造ビル」の廃材が子どもたちの斬新な発想でさまざまな作品に生まれ変わり、その発想力にはとても驚きました。

今回の「第一回 廃材アートコンテスト」は、一般投票による「パブリック賞」を設けました。9日間という短い投票期間ではありましたが、2,126名の方々から投票いただき、その反響の多さは大変嬉しく感じております。ご参画いただきました皆さまには心から感謝申し上げます。

「木育」は、子どもから大人まで幅広い世代の皆様に、触感や香りを楽しみながら木との触れ合いを通じて木の良さを体感いただけるものです。木材利用の意義や森林循環の大切さを正しく伝え、将来それに携わる仕事に就いてもらえるきっかけとなりましたら幸いです。今後も「純木造ビル」を普及させるため推進していくとともに、木の大切さや素晴らしを伝える木育を通じて環境貢献に取り組み、脱炭素社会の実現に寄与してまいります。

株式会社AQ Group代表取締役社長 宮沢俊哉

配信元企業:株式会社AQ Group

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