シーホース三河10月14日(土)、15日(日)、スカイホール豊田で川崎ブレイブサンダースとの2023-2024のホームシーズン開幕2連戦を行った。

 14日に行われたGAME1は第4Qの立ち上がりに9点のビハインドを背負うも、地元ファンの声援を背に粘り強く戦い、一時は同点に追いつく。終盤まで1点を争うクロスゲームが続くも、最後は85-87と2点差で惜敗となった。

 15日に行われたGAME2ではファウルトラブルなどで劣勢を強いられ、一時は20点のビハインドを背負う。ガードナー、レイマンなどを中心に最後まであきらめない姿勢を見せたが、結果は82-93で敗戦、ホーム開幕は連敗スタートとなった。

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―試合結果―
2023年10月14日(土)
三河 ● 85 – 87 〇 川崎
(三河通算成績 1勝2敗)

1Q 三河 16–21 川崎

序盤はリズムに乗れず苦しむも、石井が2本の3Pシュートで反撃開始

スターティング5は、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#19西田、#43イ。

川崎#20ウィンブッシュの連続得点で先行されるが、#43イの3Pシュート、#19西田の合わせで対抗する。その後はテンポの良いボールムーブでよい形を作りながらも決め切ることができず、高さを生かした川崎に得点を重ねられてリードを許す。

我慢の時間が続く中、#27石井が3Pシュートで反撃の弾みをつけると、#18角野のキックアウトから#0オーガストが3Pシュートを射抜き、#27石井が2本目の3Pシュートを沈めて4点差に追い上げる。残り1分半に#54ガードナーのアタックで2点差に。24秒バイオレーションを誘発するなど粘り強いディフェンスで川崎を苦しめるが、残り29秒に川崎#25アレンに3Pシュート決められ、5点のビハインドで1Qを終える。

2Q 三河 39–46 川崎 (三河 23–25 川崎)

打ち合いが続くが、終盤突き放されて7点差で後半へ

スタートは、#1中村、#7長野、#10レイマン、#27石井、#54ガードナー。

トランジションのスピードを上げ、#27石井がカットインで先制点を挙げる。さらに開始2分に#54ガードナーの3Pシュートで2点差に迫る。

川崎に#22ファジーカス、#20ウィンブッシュの得点で点差を6点に広げられると、今度はリッチマンHCがタイムアウトを要求して川崎に傾いた流れを止める。

#19西田のドライブ、#0オーガストダンク、#10レイマンのリバウンドで1点差に肉薄するも、川崎#7篠山の3Pシュートで突き放されリードを奪うことができない。4点ビハインドで迎えたオフィシャルタイムアウト明けも、川崎#0藤井が立て続けに3Pシュートを決めれば、#19西田が3Pシュート、#11久保田がミドルシュートで食らいつき、激しい打ち合いが続く。

しかしその後は要所でミスが出て得点を伸ばせず、川崎#0藤井の連続得点で二桁ビハインドを作られる。#54ガードナーの3Pシュートで踏みとどまり、7点ビハインドハーフタイムに入った。

3Q 三河 65–65 川崎 (三河 26–19 川崎)

イが9得点を挙げ、一時は逆転に成功。同点で最終Qへ

スタートは、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#19西田、#43イ。

川崎#22ファジーカスに3Pシュートで再び点差を二桁に広げられるが、#10レイマンのドライブ、#19西田の3Pシュートで追随。熾烈な主導権争いが続く。

#19西田のアシストで#0オーガストアリウープを決めて勢いづくも、川崎も#0藤井がドライブで決め返して簡単には流れを渡さない。

#43イが3Pシュート、3本のフリースローを決めて、開始4分半に53-53とようやく川崎をとらえる。川崎は#22ファジーカスの3Pシュートで勝ち越すが、#43イが3Pシュートを決め返し、残り4分に#54ガードナーのアタックで58-56と逆転に成功する。

その後も両者譲らず。三河が先行しては川崎が追いつく展開が続き、65-65の同点で最終Qへ。

4Q 三河 85–87 川崎 (三河 20–22 川崎)

泥臭くプレーし9点差を追い上げるも、2点差で惜敗

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#18角野、#27石井、#54ガードナー。

立ち上がりに川崎に連続得点を許して65-70と先行される。タイムアウトを取るも、その後もシュートを決めきることができず、リードを9点に拡大される。

それでも開始3分に#43イがリバウンドをもぎ取ってこのQ最初の得点を挙げると、泥臭くパスをつないで#0オーガストダンクで押し込む。さらに#10レイマンがスティールからフリースローで加点してワンポゼッション差に追い上げる。残り5分、#19西田が3Pシュートを射抜いて、74-74の同点に追い上げると、アリーナは地鳴りのような歓声に包まれる。

チームファウルが5つに達する難しい状況でも、川崎#22ファジーカスのシュートを#10レイマンブロックショットで阻止するなど辛抱強く対応して、#43イが1on1からフローターを沈めてリードを奪う。

終盤まで1点を争うクロスゲームが続き、残り41秒に川崎#25アレンにリバウンドで勝ち越されるが、残り7秒に#11久保田が3Pシュートを決めて同点に追いつく。

残り1秒に川崎#25アレンのレイアップで再びリードを許し、逆転のショットを#10レイマンに託すもリングに嫌われ、2点差で惜敗した。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

後半は非常に良いプレーができたのではないかと思います。

改めて振り返って、前半のターンオーバー・不要なファウルというのが自分たちを苦しめてしまったと思います。ただそこに対して、しっかりとアジャストして後半に修正してくれたと思います。

前半と比べて後半のほうがハードにプレーできましたし、チームとしての一体感・組織だったプレーができたということはチームを誇りに思います。まずは今日の試合を振り返り、修正点を客観的に見て、明日に備えたいと思います。

-本日一番印象に残っているシーン・場面はどこでしょうか?
ひとつのプレーというよりは、まず、#19西田選手の良いプレーもありましたし、無事に戻ってきてくれてよかったです。また、#43イ デソン選手はオフェンス・ディフェンスで良いシーンがあったなと思います。

ホーム開幕でファンの方たちの素晴らしい雰囲気を改めて感じることができました。ただ、川崎さんのようないい選手・コーチが揃っているチームには、40分間最後の最後まで気を抜かずに集中しないと勝てないことを改めて実感しました。

先ほどお話ししたターンオーバーのところや、不要なファウルなどは自分たちで修正できるところですので、しっかり修正して明日に臨みたいと思います。

―試合結果―
2023年10月15日(日)
三河 ● 82 – 93 〇 川崎
(三河通算成績 1勝3敗)

1Q 三河 14–19 川崎

二桁ビハインドを背負うも、長野が攻守でチームに勢いをもたらす

スターティング5は、#10レイマン、#11久保田、#19西田、#43イ、#54ガードナー。

川崎#20ウィンブッシュに先制されるが、#54ガードナーの連続得点で応戦して互角の立ち上がりに。しかしその後は川崎#20ウィンブッシュを止められずに6-11と先行される。#54ガードナーが力強いプレーでオフェンスを牽引するが、シュートを決め切ることができず、川崎に立て続けに3Pシュートを決められて8-17とリードを広げられる。

残り2分半に川崎#20ウィンブッシュのフリースローで8-18と二桁リードをつくられるが、#7長野が3Pシュートで盛り返すと、#7長野は守備でもエナジー溢れるディフェンスで川崎のオフェンスファウルとターンオーバーを誘発してチームに勢いを与え、終了間際に#3柏木のスティールから#10レイマンがファストブレイクで加点して、5点差まで追い上げる。

2Q 三河 40–46 川崎 (三河 26–27 川崎)

最大15点のビハインドも、6点差まで追い上げて後半へつなぐ

スタートは、#0オーガスト、#3柏木、#7長野、#10レイマン、#18角野。

#10レイマンアタックで先制するが、川崎は#7篠山、#22ファジーカスが得点して簡単には主導権を渡さない。#0オーガストの連続得点、#11久保田の3Pシュートで2点差に迫ると、川崎のオールコートディフェンスをかいくぐって#10レイマンダンクをお見舞いし、開始4分に#19西田のブロックショットから#43イがフリースローで加点して27-27の同点に追いつく。しかし川崎に連続で3Pシュートを浴びて再び追う展開となる。

川崎にボーナススローで得点を重ねられて一時はリードを15点に広げられるが、#54ガードナーのパワーアタック、#18角野の3Pシュートで反撃ムードを作り出すと、得意の走る展開に持ち込み、#11久保田#43イがファストブレイクから得点して4点差に迫る。終了間際に川崎#22ファジーカスに得点されて6点ビハインドで試合を折り返した。

3Q 三河 55–69 川崎 (三河 15–23 川崎)

悪い流れを変えられず、14点差で最終Qへ

スタートは、#10レイマン、#11久保田、#19西田、#43イ、#54ガードナー。

川崎#22ファジーカスの3Pシュート、#20ウィンブッシュのゴール下で先手を取られる。#10レイマンと#54ガードナーの得点で渡り合うが、川崎#0藤井に連続得点を挙げられて点差を縮めることができない。

残り4分に#18角野が3Pシュートを決めて悪い流れを断ち切ったかに見えたが、川崎#20ウィンブッシュに3Pシュートを決め返され、セカンドチャンスから#22ファジーカスに得点されてリードを15点に拡大されてしまう。#10レイマンの3Pシュートで食い下がり、14点のビハインドで最終Qを迎えた。

その後も両者譲らず。三河が先行しては川崎が追いつく展開が続き、65-65の同点で最終Qへ。

4Q 三河 82–93 川崎 (三河 27–24 川崎)

猛追を仕掛けるも届かず、ホーム開幕2連敗を喫す

スタートは、#0オーガスト、#1中村、#11久保田、#18角野、#10レイマン

反撃に転じたいところだったが、川崎#12野﨑にスティールからワンマン速攻を浴びて出鼻をくじかれる。#10レイマン、#54ガードナーのインサイドでつなぎ、#18角野、#1中村、#19西田が外から積極的に3Pシュートを狙うも当たりがこない。川崎に高確率で得点されて、残り4分61-78と17点のビハインドを背負う。タイムアウトを取るも、川崎の流れを変えられず、開始4分に川崎#37飯田の3Pシュートで点差を20点に拡大される。

それでも#10レイマンの3Pシュートで反撃の狼煙を上げると、#0オーガストがスティールからのワンマン速攻、#7長野のボールプッシュから#54ガードナーが得点と立て続けにファストブレイクで追撃。アリーナも大青援で選手の背中を押す。

粘り強いディフェンスで川崎の攻撃を停滞させ、#54ガードナー、#11久保田の連続3Pシュート、さらに#54ガードナーのゴール下で8点差まで追い上げる。その後も#19西田、#0オーガスト、#7長野のアタックで最後の最後まで攻め立てるが、逆転することができず、82–93で敗戦した。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

タフな試合だったと思います。
入りは決して悪くはなかったのですが、自分たちで苦しめてしまったところが最後までありました。それでも、最後まで諦めず戦ってくれたことは非常に誇りに思います。
ただ、インテンシティ(強度さ)、ハードさというものを最初から最後まで40分間やり続けなければ試合には勝てないということを改めてみることができました。

ターンオーバー・必要のないファウル・相手のオフェンスリバウンド(取られてしまったというよりも自分たちで取らせてしまった)という自分たちで自分たちの首を締めてしまったところがあるので、こういった自分たちで改善できる点は、練習で改善して次を迎えたいと思います。

ー昨日から今日までに成長できたポイントを教えてください。
ボールハンドラーに対するディフェンスのやり方だったり、ピック アンド ロールに対するディフェンスなどの修正を試みたのですが、うまくいかなかったというか、ファウルというところで自分たちの首を締めてしまったと思います。
川崎さんのフリースロー回数が41回という数字は多すぎると感じています。自分たちのチームルール・規律をしっかりとやりきらないといけないということがこういった数字に現れていると思います。

今週しっかり練習して修正して北海道戦を迎えたいと思います。

B1リーグ・シーホース三河、ホーム開幕は連敗スタート