ジャニーズ性加害問題当事者の会・石丸志門・平本淳也

17日に社名をスマイルアップに変更した、ジャニーズ事務所創業者の故・ジャニー喜多川氏による未成年者への性加害問題。

当然のことながら、ジャニー氏のギネス記録などさまざまな栄誉も剥奪され、事務所も廃業を余儀なくされた。

 
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■後手後手にまわった事務所

しかし、当時未成年だった被害者が数百人にのぼるという、国内では空前絶後の性犯罪であるにも関わらず、国連を除いて公的機関の動きもない。

1回目の記者会見では、「ジャニーズという社名を残す」という衝撃的な発表も行われ、スポンサー企業を含めて批判が殺到する流れとなった。

今回の被害者は、当時ジャニーズJr.に所属していた未成年の男性たち。もし被害者が「少女だった場合」でも、事務所や関係者、世間は同じような対応や受け止め方をしたのだろうか。

男性であることが、被害の印象を変えてしまってはいないだろうか。

 

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■7割が「少女だった場合より軽く評価」

Sirabee編集部が、10月13〜16日にかけて、全国10〜60代男女1,000名を対象に「ジャニーズ性加害問題」について調査したところ、被害者が少女だった場合と比較して「かなり軽く評価されている」と答えた人が33.3%。

「やや軽く評価されている」が35.1%を占め、およそ7割は被害者が男性であることによって軽く見られているという印象を持っていることがわかった。

ジャニーズ性加害問題

 

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■男性の視線が厳しい

今回の事案では、女性と見られる一部のジャニーズファンが、SNSなどで被害者に対してきわめて攻撃的・侮辱的なコメントを投げつけることもしばしば見られた。

1回目の会見で、藤島ジュリー景子氏もそうした一部ファンの暴走について懸念を表明していたが、「被害者が女性だった場合」を想像しての比較についても男女差が大きい結果となった。

ジャニーズ性加害問題

男性は、40.6%が「かなり軽く評価されている」と回答しているのに対して、女性では26.3%にとどまる。女性では、「被害者が少女だった場合よりやや重く見られている」と答えた8.2%の存在も気になるところだ。

数十年前に被害を受けた少年たちが、今、立派な大人になっているからといって、その被害を軽く評価することは決して許されないだろう。

もしジャニーズ被害者が「少女」だったとしたら… 7割が現状との差を指摘