オードリー・若林正恭

16日放送『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日系)にオードリー若林正恭も熱中したファミリーコンピュータファミコン)の名作野球ゲーム『燃えろ!!プロ野球』(燃えプロ)の関係者・セキさんが登場。伝説のバグ「バントホームラン」裏話などが明かされ、大きな反響が起きている。

 

■『燃えプロ』関係者が登場

世のなかの珍しい、奇跡的な体験「激レア体験」を当事者と一緒に振り返っていく同番組。今回は「ファミコン誕生40周年特別企画」で、1987年発売の『燃えプロ』関係者・セキさんを招き、貴重な裏話を紐解いていった。

テレビでの野球中継を模した視点、選手のフォームをリアルに表現するなど、臨場感のある対決を再現。爆発的なヒットを記録した名作だが、同時に数々の「伝説のバグ」を生み出した迷作としても知られている。

その当時、ゲーム開発会社・JALECOに所属し『燃えプロ』の開発責任者だったセキさんの登場に、同作を「ばあちゃんに並んで買ってもらった」という若林は大興奮。「うわぁ、ちょっといまから春日呼んできていい?」と同世代の相方・春日俊彰も呼んで語り合いたいと主張していた。

 

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■伝説のバントホームラン

同ゲームで特に有名なバグが、ヤクルトスワローズのボブ・ホーマー選手など一部の選手がバントをするとホームランになるバグ・通称「バントホームラン」。

セキさんは「ある余計な一言を言ったせいでテレビゲーム史上に残る重大なバグを生み出し日本中を大混乱に陥れた張本人」として紹介され、若林から「張本人なんですか? あんたか」とツッコんで笑いを誘った。

 

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■バントホームラン裏話

当時、王道の野球ゲーム『ファミリースタジアム』(同番組内では名前を伏せて『Fスタ』)が先に発売され大ヒット。突然のライバルの登場にセキさんは発売まで6ヶ月を切っているなか、8割完成していた『燃えプロ』の開発を白紙に戻し、新しい『燃えプロ』開発を決断しスタッフに伝えたという。

ハードスケジュールのなか、臨場感を出すためにこだわりを詰め込んでいったセキさん。さらに、ヤクルトスワローズファンだったセキさんは目玉となる「怪物バッター」として当時大活躍したホーナー選手を参戦させステータスの強化を指示、バットに当たるとホームランになる超強打者を誕生させた。

その後、テレビCMが話題を集めゲームファンの期待が高まって「発売を前倒しにしろ運動」が広がり、社長の指示もありセキさんはさらに発売の前倒しを決断。現場は混乱を極め、完成形をチェックしないまま発売し大ヒットを記録したが、その数週間後にはユーザーから数々のバグが報告される事態に。

その1つが、ホーナー選手の「バットに当たるとホームランになる」ステータスが他球団の4番打者にまで影響してしまった「バントホームラン」だと解説された。

 

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■業務上過失バントの人

ゲーム史に残る数々のバグに関する裏話が明かされたこの日。前のめりになってその秘話を楽しんでいた若林は「業務上過失バントの人」とセキさんを評し、場を盛り上げた。

貴重な裏話に視聴者も反応。「『Fスタ』も『燃えプロ』も何百時間遊んだか。バグも楽しんでたけどなぁ」「バントホームランとかホーナーとか懐かしすぎて震える」といった感想が殺到している。

オードリー若林正恭、『燃えプロ』伝説バグ裏話に興奮 原因明かされ「あんたか」