フェイエノールトに所属する日本代表FW上田綺世が、チームメイトであるメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスについて言及した。16日、スペイン紙『アス』がコメントを伝えている。

 現在25歳の上田は法政大学鹿島アントラーズを経て昨年7月にベルギーサークル・ブルッヘに加入。ヨーロッパ挑戦初年度から持ち前の得点力を発揮し、昨シーズンのジュピラー・プロ・リーグでは通算22ゴールを記録した。ベルギーでの活躍が高く評価され、今夏にはオランダ屈指の名門フェイエノールトへ完全移籍加入。昨シーズンのエールディヴィジ覇者と5年契約を締結した。

 今シーズンはここまで公式戦7試合に出場し1ゴールを挙げている上田だが、スタメン起用はわずか1試合のみに留まっている。というのも、主に4-3-3のシステムを採用するフェイエノールトの最前線にはメキシコ代表の点取り屋S・ヒメネスが君臨。昨シーズンのエールディヴィジで得点ランク4位の15ゴールを挙げた22歳は今シーズンも好調を維持しており、開幕からの8試合ですでに12ゴールを叩き出している。

 強力なライバルの存在もあり、現在は途中起用がメインとなっている上田。オランダメディア『Voetbal International』の取材に応じた同選手は「僕はサンティアゴを本当に尊敬しています」とコメント。そのうえで、現時点でS・ヒメネスが自身より序列が高いことを認めつつ、3歳年下のストライカープレーから日々学んでいることを明かした。

「彼はエールディヴィジのトップスコアラーですし、常にゴールを決めています。僕は彼から盗もうと試みていますし、彼がフェイエノールトプレースタイルの中でどのように動いているか、そしてどのように相手チームを苦しめているかに注目しています。サンティアゴは僕がまだまだ取り組まなくてはいけないことの多くを持ち合わせています。彼をよく観察し、彼から学ぼうとしているんです」

 また、上田はS・ヒメネスとの同時起用の可能性についても言及。「僕はストライカーが2人並ぶシステムには慣れているし、最初のクラブである鹿島アントラーズでは正にそうでした。サークル・ブルッヘにいた時もセカンドストライカーとしてプレーしていました」と過去の経験を踏まえつつ、共闘に意欲を示した。

フェイエノールトでプレーする(左)S・ヒメネスと(右)上田綺世 [写真]=Getty Images