ソニーは、幕張メッセにて2023年11月15日から開催されるメディア総合イベント「Inter BEE 2023」に出展する。

会場では、「Creativity Connected ともに"つなぐ"コンテンツ制作の未来へ」のテーマのもと、クラウドとオンプレミスをハイブリッドに活用することで、効率的なライブ制作を実現する「Networked Live」、クラウド制作プラットフォーム「Creators’ Cloud」を活用した最新のソリューションに加え、新たなCineAltaカメラ「BURANO」や、リモートプロダクションユニット「CBK-RPU7」、ソフトウェアスイッチャー「M2L-X」など、国内初展示を含む多数の新商品を展示する。

また、新商品「Crystal LED VERONA」も国内初展示となり、バーチャルプロダクションのデモも実施する。

なお、展示に加えて、多彩な講師陣によるセミナーも開催する。

主な展示内容

オンプレミス/クラウド・ライブプロダクション「Networked Live」

高画質・高圧縮・低遅延の伝送や、オンプレミス/クラウドの環境を選ばずハイブリッドに運用できる映像制作環境の構築、ネットワークに接続されたカメラや機材の統合管理など、場所や規模を問わないライブ制作環境を構築する「Networked Live」の最新ソリューションを展示する。

メディアエッジプロセッサー「NXL-ME80」や、ライブプロダクションスイッチャー「MLS-X1」、メディアオーケストレーションプラットフォーム「VideoIPath」などの商品・ソリューションに加え、国内初展示となるCBK-RPU7やM2L-Xなどによって実現されるソリューションを、映像制作ワークフローに沿って紹介する。

    ・リモートプロダクションユニット「CBK-RPU7」(国内初展示)

    5G通信※1ソニー独自開発のコーデックチップにより、高画質映像の高圧縮・低遅延での伝送を実現する。

    「CBK-RPU7」をカメラに装着し、5G通信端末※2とUSBテザリング接続することで、最大4K60pまでの高画質な映像信号を高圧縮・低遅延で伝送する。

    有線での伝送に迫る高画質な映像を無線で伝送できるため、撮影位置やアングルの自由度が向上し、より柔軟なライブ中継が可能となる。

    会場では、「CBK-RPU7」で伝送した映像の画質比較を展示する。

    ※1 ローカル5Gとプライベート5Gに対応。パブリック5Gは、2024年の秋以降に対応予定。
    ※2 5Gミリ波帯対応デバイス「Xperia PRO」に対応。

    ・ソフトウェアスイッチャー「M2L-X」(国内初展示

    オンプレミス/クラウド環境のどちらの環境にも組み込み可能なソフトウェアスイッチャー。

    クラウド型のスイッチャーシステム「M2 Live」のGUI操作を踏襲しながらICP-Xシリーズのハードウェアパネルからの操作にも対応し※3、入力数やレイヤー数を拡張した、より高度な映像制作に活用できる。

    会場では、ライブプロダクションスイッチャー「MLS-X1」との組み合わせによるオンプレミス/クラウドのハイブリット運用を展示する。

    ※3 2024年秋以降対応予定。

クラウド制作プラットフォーム「Creators’ Cloud」

クラウド上での効率的なコンテンツ制作・共有・配信を実現するクラウド制作プラットフォーム「Creators’ Cloud」を活用した、映像制作における最新の制作ワークフローを、報道やスポーツの番組制作、コンテンツ管理などの利用シーンに沿って紹介する。

    ・「Creators’ Cloud」各種サービスにおけるアップデート

    IOS収録やインスタントスローリプレイに対応したクラウドスイッチャー「M2 Live」の最新バージョンV1.2や、SRT形式のストリーミング入力に対応し、新商品「BURANO」およびCinema Lineカメラ「FX3」、「FX30」を新たにサポートしたクラウドカメラポータル「C3 Portal」の最新バージョンなど、多数のアップデートを紹介する。

    また、AI映像解析サービス「A2 Productionカスタマイズソリューション」では、スポーツ映像ハイライト生成や編集作業を支援する豊富なサービスによって、映像制作におけるDX推進をサポートするソリューションを展示する。

豊富なイメージング商品群

CineAltaをはじめとするCinema Lineシリーズに加え、システムカメラやプロフェッショナルモニター、デジタル一眼カメラαシリーズなどのカメラやレンズ群など、ソニーが提供する豊富なイメージング商品群を展示する。

    ・CineAltaカメラ「BURANO」

    「BURANO」は、デジタルシネマカメラの最上位ラインであるCineAltaカメラの新商品。

    8.6Kの35mmフルフレームイメージセンサーを搭載し、ハリウッドスタジオでも広く採用されている「VENICE」で培った高品位な映像表現と、小型・軽量化による高い機動力を兼ね備える。

    また、PLマウントカメラとして世界初※4となるボディ内蔵光学式手ブレ補正機構と、従来その機構と同時搭載が難しかった電子式可変NDフィルターを小型筐体に内蔵するなど、少人数のクルーでのシネマ撮影に活用できる。

    ※4 2023年9月発表時点、ソニー調べ。PLマウント標準搭載のカメラにおいて。

    ・レンズ交換式フルサイズ業務用カメラ「ILX-LR1」(国内初展示)

    有効約6100万画素の高解像と、小型軽量(幅約100.0mm×高さ約74.0mm×奥行約42.5mm、重さ※5約243g)を両立する、レンズ交換式フルサイズ業務用カメラ。

    ドローン搭載による点検や測量、マッピングでの活用のほか、フォトグラメトリー分野などにおいても撮影ワークフローの効率化を実現する。

    会場では、ソフトウェア開発キット「Camera Remote SDK」を活用し、複数台の「ILX-LR1」をPCから制御するデモを展示する。

    ※5 ボディのみ。

    ・AIプレゼンテーション支援システムとPTZカメラの組み合わせによるPTZオートフレーミング機能(国内初展示)

    AIプレゼンテーション支援システムEdge Analytics Appliance「REA-C1000」は、最新ファームウェアVer.5.0(2024年1月公開予定)で、新たに「PTZ オートフレーミング」機能に対応。

    これにより、自動追尾機能を搭載していない既販売のPTZカメラでも、「REA-C1000」と組み合わせることで、被写体となる人物をカメラが的確に捉えて、自動的にフレーミングし、自然な構図で撮影することが可能になった。

    会場では、リモートカメラ「BRC-X1000」との組み合わせにより、より高度な映像制作用途で活用できる「PTZオートフレーミング」機能のデモを実施する。

バーチャルプロダクション

    ・バーチャルプロダクション向け Crystal LED VERONA(国内初展示)

    深い黒の映像表現と低反射性能の二つを同時に実現するCrystal LED VERONAに、デジタルシネマカメラ「VENICE2」および「Virtual Production Tool Set」を組み合わせ、仮想空間と現実を自然に融合させるバーチャルプロダクションによる映像制作を展示する。

セミナー情報

ソニーブース内のセミナーコーナーにて、ソニーの製品・ソリューションの魅力や活用事例を紹介。

プロフェッショナルのクリエイターを多数講師に迎え、デジタルシネマカメラ「VENICE」を活用したTBS系列テレビドラマ「VIVANT」の事例や、「BURANO」による撮影映像「YUME」や「MY Melomania」の撮影事例のほか、「Networked Live」、「Creators’ Cloud」などのソリューションにおける最新のテクノロジー紹介など、多彩なセミナーを予定している。

各セミナーの詳細は、出展案内ページでご覧いただける。

ソニー、「Inter BEE 2023」に出展。最新ソリューションや国内初展示を含む、多数の新商品を展示