エレガントな茶色!

デビューは2024年春

JR西日本の新しい特急用電車「273系」の実物が2023年10月16日(月)、東大阪市の近畿車輛の工場で報道陣へ公開されました。デビューは2024年春、特急「やくも」(岡山~米子~出雲市)へ導入されます。

特急「やくも」は現在、国鉄時代からの「381系」が使用されています。かつては各地で走っていましたが、徐々に新型車両へ置き換えられていき、残るは伯備線経由で山陽~山陰をむすぶ「やくも」だけになっていました。183系583系などいわゆる「国鉄型特急電車」としては、この車両が定期列車最後の生き残りでした。デビューから半世紀が経過し、いよいよ次世代へ置き換えられていきます。

新型「273系」は、見た目は国鉄型特急からの系譜である高運転台のデザインで、「くろしお」「こうのとり」など近畿エリアで広く使用されている「287系」や関西空港行き「271系」をおおむね踏襲しています。

しかし大きく異なるのがカラーリングで、ライトブラウン「やくもブロンズ」を基調に窓周辺はホワイト。先頭と側面にロゴマークがあしらわれています。このロゴマークは、従来の「雲が沸き立つデザイン」が踏襲されています。

車内の特徴は「グループ席」の導入で、向かい合う座席でシートをフラット化も可能。2人ずつ向かい合うか、1人ずつ向かい合うか、左右で異なります。窓は287系よりもワイドになっています。

新型「やくも」273系(乗りものニュース編集部撮影)。