桑田コーチは選手からの信頼も厚い(C)Getty Images

 巨人10月16日、来季のコーチングスタッフを発表した。二岡智宏2軍監督がヘッド兼打撃チーフコーチとなり、投手部門は3軍から配置転換となる杉内俊哉投手チーフコーチと西武を退団して5年ぶりチーム復帰となる内海哲也コーチが就任することになった。

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 阿部慎之助新監督を支えるコーチングスタッフの顔ぶれが明らかになった。新監督を支える大事なヘッドコーチには今季まで二軍監督を務めた二岡氏を配置、これまで独立リーグの監督経験なども持ち、幅広い視野を持つとされる同氏はベテラン、若手の融合が鍵を握るとされるチームにはまさに適任といえそうだ。

 また投手陣再建を託されるのは5年ぶりの古巣復帰となる内海投手コーチだ。現役時代は左腕エースとして2011、12年に2年連続で最多勝を獲得するなど一時代を築いた。

「練習は裏切らない」とベテランになっても豊富な練習量をキープ。野球に真摯に取り組む姿勢で「内海組」といわれる結束力を投手陣の間に築いた。対話を重視する指導哲学も知られており、個々の選手に合った指導法でチーム浮上を目指す。

 さらに二軍ではファーム総監督から2軍監督に転任となった桑田氏の存在も〝陰のキーマン〟として注目となる。

 2021年には1軍投手チーフコーチ補佐、22年には投手チーフコーチを歴任、現在のチームの投手陣が抱える問題点に関して熟知しているとされる。

 今季は救援防御率リーグワーストの3・81となっており、「勝利の方程式」構築が急務となっている。その点においても、今季10勝をマークした山崎伊織、後半戦に存在感を示した赤星優志、守護神の大勢育成に大きな力を発揮した、桑田氏の一軍だけではなく、ファームに眠っている選手再生、育成手腕に期待が高まっている。

 いずれにせよ、44歳の阿部新監督を支える布陣は大幅に若返った。ヤングジャイアンツとともに汗をかきながら、覇権奪回に臨むことになりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

巨人新体制発表 ささやかれる「陰のキーマン」とは