11日の日経平均株価は前日比232円09銭安の1万7180円49銭で寄り付いた。前日の米国市場でNYダウが急落となったことや、朝方発表された10月機械受注が市場予想を大きく下回ったことを嫌気し、日経平均は1万7200円を割り込んだ。取引時間中としては3週間ぶり。足元で高まっている欧州の地政学リスクも意識される。きのうに続く大幅続落で25日移動平均線を再び割り込み、下値を模索する展開。

 個別では、航空大手との提携をめぐって注目が集まっているスカイマーク <9204> や、虫の一部混入で冷凍パスタ商品を回収することとなった日清食品ホールディングス <2897> が下落した。中国テンセントとの提携で人気スマホゲームを展開すると発表したガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> は材料出尽くしで売られている。第1四半期の営業益が前年同期比26%減となったドクターシーラボ <4924> も安い。

 半面、スマホ向けパズルアプリの展開地域を拡大するガーラ <4777> や、東証1部指定が決まり記念配当を実施するデリカフーズ <3392> が上昇。第1四半期の営業益が2.9倍となったシーシーエス <6669> や、中期経営計画で17年はROE10%目指すとしたUACJ <5741> も買われている。(編集担当:松浦直角)