特定非営利活動法人日本補助犬情報センターでは、浜松市消防局で実施している災害弱者に寄り添った消防活動の実現に向けて「身体に障害のある方及び身体障害者補助犬に係る消防研修会(全3回)」に協力しています。
この度2回目の研修会として、「身体障害者補助犬の消防ヘリコプターによる吊り上げ救助(駐機訓練)」を消防ヘリポート(浜松市浜北区)で実施、実際に補助犬と生活をしている補助犬使用者3名が訓練に協力しました。

特定非営利活動法人日本補助犬情報センターでは、本年6月より、浜松市消防局の「身体に障害のある方及び身体障害者補助犬に係る消防研修会(全3回)」に協力しています。

2023年9月25日に実施された「身体障害者補助犬の消防ヘリコプターによる吊り上げ救助訓練(駐機)」では、盲導犬ユーザー介助犬ユーザー聴導犬ユーザーがパートナーである補助犬と一緒に訓練に協力をしました。

                               (写真提供:浜松市消防局消防航空隊)

  • 介助犬ユーザーと介助犬の吊り上げ救助訓練

訓練のポイント:肢体不自由者への対応

専門家である作業療法士(OT)4名同席のもと、適切な救助方法を検討しました。

救助対象者へ配慮すべき点として、身体を動かすことができる範囲を丁寧にヒアリングしながら救助を進めることなどについてアドバイスをいただきました。また、肢体不自由者に関しては障害の程度が様々で、それぞれの障害に応じた対応が必要になることも確認しました。

【救助手順】

  1. 介助犬に救助用ハーネスを取り付ける

  2. 介助犬ユーザーに救助器具を取り付ける

  3. 介助犬ユーザーの吊り上げ救助

  4. 介助犬の吊り上げ救助

【訓練の様子】

  • 聴導犬と聴導犬ユーザーの吊り上げ救助訓練

訓練のポイント:1.聴覚障害者とのコミュニケーション/2.聴導犬の救助方法

1.聴覚障害者と円滑にコミュニケーションを取るために、今回は航空隊で用意した簡易のプラカードを利用しました。プラカードを救助対象者に見せながら、救助手順等を説明します。

プラカードにはホワイトボードや指差しできる50音表などが添えられています。

2.今回訓練に協力した聴導犬は5kg程度の小型犬(トイプードル)だったため、サイズの合う吊り上げ用ハーネスがありませんでした。小型犬の場合は、クレートに収容、吊り上げできるバッグにクレートを収納、隊員が抱えて吊り上げを実施できることを確認しました。

【救助手順】

  1. 聴導犬ユーザー(聴覚障害者)とのコミュニケーション

  2. 聴導犬ユーザーに救助器具を取り付ける

  3. 聴導犬の救助準備(今回はクレート収容)

  4. 聴導犬ユーザーの吊り上げ救助

  5. 聴導犬の吊り上げ救助

【訓練の様子】

  • 盲導犬ユーザーと盲導犬の吊り上げ救助訓練

訓練のポイント:視覚障害者への対応(声かけ等)

視覚障害者へは、救助方法等を声で説明します。その際は、できるだけイメージしやすい言葉を選びます。

例:「救助用器具は、洋服のように袖を通して、袋で包むようなものです。」

また、救助ポイントまで移動する際には、隊員が救助対象者に肩や腕を掴んでもらい、誘導をすることもあります。

【救助手順】

  1. 盲導犬ユーザー(視覚障害者)とのコミュニケーション

  2. 盲導犬に救助用ハーネスを取り付ける

  3. 盲導犬ユーザーに救助器具を取り付ける

  4. 盲導犬ユーザーの吊り上げ救助

  5. 盲導犬の吊り上げ救助

【訓練の様子】

今回、関係者から出された様々な課題を更に検討し、訓練を重ね、11月の実機訓練本番を迎えることになります。

  • 訓練主催・協力団体

【訓練主催】

浜松市消防局消防航空隊 

【協力団体】

公益財団法人日本盲導犬協会 https://www.moudouken.net/

特定非営利活動法人兵庫介助犬協会・千葉介助犬協会 https://hsda.main.jp/

公益社団法人日本聴導犬推進協会 https://www.hearingdogjp.org/

特定非営利活動法人日本補助犬情報センター https://www.jsdrc.jp/

  • 団体概要

団体名:NPO法人日本補助犬情報センター
所在:神奈川県横浜市港北区新羽町1688-1-B203
公式HP: https://www.jsdrc.jp/

公式Facebook:https://www.facebook.com/jsdrc.hojoken

配信元企業:特定非営利活動法人日本補助犬情報センター

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