原辰徳

野球解説者江川卓氏が自身のYouTubeチャンネルで、読売ジャイアンツ前監督の原辰徳氏について語った。

 

■原氏退任に江川氏がコメント

原氏が巨人の監督を退任したことについて江川氏は「まあ4位、4位だったので、いろいろ報道されてるように、巨人軍というのはいつも言うように優勝をどうしてもするチーム、優勝に絡むというイメージがファンの皆さんも、もちろん、 持ってらっしゃるので」と話す。

続けて「4位、3位だったらもう1年やられたかもしれないなとは思ってますね。 4位になってしまったということがやっぱり(要因)」と持論を展開。

さらに「(Bクラスになった)責任を感じられて、3年間契約されてたっていうことなので、それを2年目で身を引かれたということなんでしょうね」と語った。

 

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■時代の変化に…

原氏の采配について江川氏は「1回目 2回目 3回目、みんな違うと思いますね。サードをやられていた方なので、やっぱり1番の得意なところは、バッターの使い方っていうことになりますよね 。打者ですから、打者をどうやってラインナップするかっていうのが、1番の得意なところだと思います」と指摘。

そして「3回やられているので、17年やられていて、時代が変化していくなかで、原さん自体も対応という、自分がチームに対応するっていうよりも、世の中の変化ですね、選手とかコーチとかファンの方とか世の中ですね、マスコミも含めてですけど、そこの変化っていうのがすごく対応するのが難しかったんじゃないかなっていうような感じを私はちょっとしていますね」と話した。

 

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■対応が難しい時代に

さらに江川氏は「全然知らない方ではなくて、学生時代から知り合いで親しい方なので、なんとなく性格もわかっていますけども、やっぱり最初にやったときのほうが思い切りできたのかなっていう感じはありますね」と持論を展開。

そのうえで「イメージとしては第1期と第2期の前半は原さんが思うようにできた時代で、後半はやっぱりさっき言った世の中の変化とか、選手の変化になかなか対応が難しい時代に入っちゃったなかでされたのかなというイメージは持っていますね」と話した。

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■3回目は難しかった?

3期目となった2019年~2023年まで原氏の監督時代について「3回目になると、巨人の伝統とかやり方っていうのを伝えていかなきゃいけないというのがたぶん、自分のなかに芽生えるんだと思うんですよね」と指摘。

そして「そうするとコーチにある程度任せていくとか、選手に対して言ったほうがいいんだけども、あんまり強く言わなくなっちゃったとか、そういうことが起きてすごく難しかったんではないかなというふうには想像しますね」と語っていた。

 

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■3期目も2度リーグ優勝

原氏は2018年オフに高橋由伸元監督が3年連続で優勝を逃したことを受け、3期目の監督に就任。2019年は広島東洋カープからFA宣言した丸佳浩選手を獲得するなどして、1年目で優勝を達成した。

さらに2020年も優勝し、連覇を成し遂げている。ただし日本シリーズでは福岡ソフトバンクホークスに2年で8連敗を喫し、日本一になることはできなかった。22年と23年は2年連続のBクラスとなったものの、17年の監督生活で優勝9回、日本一3回の成績は、高く評価されている。

■江川氏が原氏の監督生活を語る

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