左足首負傷の中村敬斗が前を向いた。

9月に続いて、この10月も日本代表から声がかかり、カナダ代表戦ではデビューから4戦4発目となるゴールをマークした中村。不参加の三笘薫に代わり、抜擢の左ウィングでしっかりと結果を出した。

チームも4-1と快勝し、5連勝。森保ジャパンの新たなタレントとして注目の存在だが、そのカナダ戦の後半途中に後ろから相手選手にユニフォームを引っ張られながら左足首を踏まれ、負傷交代した。

担架でピッチを後にした23歳は森保一監督から左足首のねん挫を明らかにされたが、新潟から神戸に移動したチームから離れず。17日のチュニジア代表戦は出場なしだったが、ベンチ入りした。

チームがこの10月の2連戦を連勝で締めた後、取材に応じた中村は心配されるケガの具合に「ケガしたときよりもだいぶ良くなってはいる。今日から松葉杖なしで何とか歩けるようになった」と話す。

ただ、このままフランスに戻るかどうかはまだ決まっていないようで、日本に残って治療を受ける選択肢も含め、これから所属先のスタッド・ランスと話し合うという。

そんな中村は負傷シーンに「正直、納得いかないファウル」と表情を曇らせたが、「過ぎてしまったことは仕方ない。今はとにかくケガを治すことに集中していきたい」と前向きな言葉を紡いだ。

喜びも悔しさもあった今活動だが、収穫はデビューから4戦4発という結果。「そんな難しいゴールでもないし、周りに感謝したい」とチームメイトのおかげと強調したが、爪痕といえる。

どれぐらいで完治するか定かではないが、「ケガを治して帰って来られるように頑張ります」との言葉も残し、再起に意欲も示す中村。まずは治療に専念する。