山本だけでなく、複数の日本人投手がFA市場で注目を浴びている(C)Getty Images

 今季のメジャーリーグも、本塁打王を獲得したエンゼルス大谷翔平をはじめ、多くの日本人選手が躍動した。

 特に、日本人の投手のパフォーマンスも大きくクローズアップされるシーズンだったとも言えるだろう。キャリアハイの11勝をマークし、プレーオフのマウンドにも登ったブルージェイズ菊池雄星や、ルーキーながらもメッツ投手陣唯一となる二桁勝利を挙げた、千賀滉大の活躍も大きな話題となった。

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 多くの球団がシーズンオフに入り、米国内では来季へ向けた選手の移籍、獲得の話題が連日、各メディアで扱われている中、ここでも日本人ピッチャーの名前が取り上げられている。今オフのFA市場ではやはり、日本人の投手は大きな補強となるものと伝えられているようだ。

 パイレーツの情報を発信する『FANSIDED Rum Bunter』でも、現地時間10月15日(日本時間16日)のトピックの中で3人の日本人の選手の特徴を紹介した。来季の先発陣の強化について論じる特集記事において、ポスティングでのメジャー挑戦が確実視されているオリックス山本由伸DeNA今永昇太、そしてツインズからFAとなる前田健太を来季の獲得候補として位置付けている。

 同メディアは、前田については、右肘手術から復帰したことにも触れながら「堅実なシーズンを送り、FA市場で注目されるはずだ。パイレーツは先発投手を切実に必要としており、マエダはその価格帯に収まるはずだ。年齢が高い投手とはいえ、1、2年のオプション付きの1年契約が可能かもしれない」と評した。

 また、今永に対しても「ここ数年、日本でオールスターレベルの投球をしてきた。確かに彼を追いかける価値はある」と主張しており、加えて「パイレーツは左利きを熱心に追いかけるチーム。ベン・チェリントンは左投手の先発投手が大好きだ」と球団GMの意向も記している。

 さらに、日本人投手への関心の高さが示されている今回のトピックの中で、当然、山本も日本での実績を高く評価されている。しかし、同メディアは契約のための金額について「ヤマモトはおそらく誰よりも金がかかるだろう」と言及。他の投手獲得が現実的と見通しながらも、「パイレーツはヤマモトを追いかけるために誠実に努力すると信じている」と期待の言葉も綴っている。

 今回紹介された3選手はいずれも、パイレーツ以外の球団によるターゲットとなっていることも間違いない。また、他にも海を渡ることが予想されるプレーヤーもいる。それぞれの去就はワールドシリーズ終了後より、決定していくこととなる。米球界では今オフも、多くの日本人投手の名前が叫ばれることとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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