第36回東京国際映画祭（10月23日～11月1日）のコンペティション部門に選出された、小松菜奈と松田龍平がダブル主演を務める富名哲也監督作『わたくしどもは。』に、追加キャストとして、大竹しのぶ、片岡千之助、石橋静河、田中泯、内田也哉子、森山開次、辰巳満次郎の出演が決定。併せて音楽を、RADWIMPSの野田洋次郎が務めることも発表された。
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富名監督の長編第2作となる本作は、佐渡島を舞台に、記憶を失った2人の謎めいた過去と運命を描く作品。ベネチア国際映画祭が新鋭監督を支援するプロジェクト、Biennale College Cinema 2018‐2019において、インターナショナル部門9作品のうち日本から唯一選ばれた企画であり、香港国際映画祭、昨年の東京国際映画祭など多くの国際映画祭でも映画化の期待と注目を浴びていた。企画から5年の月日を経て、10月23日に開幕する東京国際映画祭のコンペティション部門公式出品作品としてワールドプレミアを迎える。
佐渡島の金山跡地。倒れている女（小松）が目覚める。女には過去の記憶がない。女は、清掃員の女性キイに助けられ、家に運ばれる。そこにはアカとクロという名の女の子も暮らしている。名前を思い出せない女はミドリと名付けられ、キイと一緒に清掃員として働き始める。ミドリはそこで警備員の男（松田）と出会う。男もまた名前と過去の記憶がないという。そんなミドリと男は互いにひかれ合っていく…。
今回、小松と松田の脇を固める追加キャストが明らかに。記憶を失った女（小松）を助ける金山跡地の掃除婦キイ役に大竹しのぶ。ジェンダーに悩む高校生の透役に片岡千之助。謎のバスガイドのムラサキ役に石橋静河。あの世とこの世の狭間の番人をする館長役に田中泯。透の母親役に内田也哉子。さらに、爛（ただれ）た男役をダンサー・演出家の森山開次、能楽師役を重要無形文化財保持シテ方宝生流能楽師の辰巳満次郎が担当。様々な分野から珠玉の表現者たちが集結し、観客を神秘の世界へと導く。そして劇中音楽は、RADWIMPSのフロントマンとして活躍する野田洋次郎が手掛ける。
映画『わたくしどもは。』は、2024年公開。
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