国際親善試合のメキシコ代表vsドイツ代表が17日にアメリカのリンカーンフィナンシャル・フィールドで行われ、2-2のドローに終わった。

14日に行われたアメリカ代表との国際親善試合を3-1で制し、ユリアン・ナーゲルスマン監督の初陣を白星で飾ったドイツ。その試合からマッツ・フンメルス、ニクラス・フュルクルクに代えてニクラス・ジューレ、トーマス・ミュラーが先発に入った。

一方、14日の国際親善試合でガーナ代表を2-0で下したメキシコは、ギジェルモ・オチョアやイルビング・ロサーノ、日本代表FW上田綺世の同僚であるサンティアゴ・ヒメネスら主力が順当に起用されている。

ミスもあり落ち着かない立ち上がりとなったドイツだが、5分にはサネの突破からチャンスを作るなど狙い通りの攻撃も披露。一方のメキシコはハイプレスを武器とし、10分にはS・ヒメネスが惜しいシュートを放つなどチャンスを作る。

ドイツは右サイドのレロイ・サネ、トップ下のジャマル・ムシアラのバイエルンコンビが可能性を感じさせる一方、ディフェンスラインが意思疎通を図れずビルドアップにミスが散見され、押し込む展開は作れず。敵陣までボールを運んでも、守備意識の高いメキシコを完全に崩すことはできない。

それでも25分、セットプレーからゴールをこじ開けることに成功。右CKをニアサイドロビン・ゴセンスが頭で逸らすと、最後はファーサイドアントニオ・リュディガーが頭で押し込み先制弾を記録した。

その後は拮抗した展開が続く中で37分、ドイツはCKの流れからミュラーが追加点を決めたかに見えたが、オフサイドで取り消しに。ここで集中力を切らしてカウンターを食らうと、最後は左サイドを突破したロサーノの折り返しウリエル・アントゥナが押し込みメキシコが同点とした。

後半に入り、攻勢を強めたいドイツミュラーパスカルグロスに代えてフュルクルク、レオン・ゴレツカを投入したが、先にスコアを動かしたのはメキシコ。47分、右サイドでボールを持ったアントゥナがシンプルなクロスを上げると、ジューレを振り切って走りこんできた身長167cmのエリックサンチェスが巧みに頭で合わせて逆転に成功した。

手痛い失点となったドイツだが、その4分後にサネが右サイドを持ち前のスピードで突破してクロス。フロリアン・ヴィルツのヘディングシュートこそGKオチョアに防がれたものの、フュルクルクがこぼれ球をすかさず詰め、あっという間にドイツが同点とした。

その後は一進一退の攻防が続き、どちらも奪ってからのカウンターでゴールに近づくも決定機創出までには至らず。終盤はオープンな展開になるもスコアは動かないまま、2-2のドローとなった。

ドイツはナーゲルスマン体制で2連勝とはならずも、特に守備面で課題が見つかった収穫ある一戦に。メキシコは欧州の強豪相手に一歩も引かぬ試合を見せ、国際親善試合4試合無敗としている。

メキシコ代表2-2ドイツ代表
メキシコ
アントゥナ(前37)
エリックサンチェス(後2)
ドイツ
リュディガー(前25)
フュルクルク(後6)