ユリアン・ナーゲルスマン新監督とともにリスタートしたドイツ代表。スポーツ・ディレクター(SD)のルディ・フェラー氏が北中米遠征2試合に一定の評価を与えた。ドイツ『キッカー』が伝えている。

ドイツ代表は14日にナーゲルスマン新監督の初陣となったアメリカ代表戦で3-1と勝利。続く17日のメキシコ代表戦は25分にDFアントニオ・リュディガー弾で先制後、後半立ち上がりまでに逆転を許したが、FWニクラス・フュルクルクのゴールで追いつき、2-2のドローに持ち込んだ。

ハンジ・フリック前監督解任からナーゲルスマン新監督招へいまでのつなぎとして先月のフランス代表戦で暫定指揮を執ったフェラーSD。今回の北中米遠征2試合にも帯同し、メキシコ戦のドローで2連勝とはいかなかったが、試合後の取材で「ポジティブ」というワードを4回繰り返したという。

また、フェラーSDは「ドイツ代表のピッチでのいくつかの過失にも気が付いた」と言い、「失点として罰せられることになる」と今後への課題を口に。それでも全体的にはやはりポジティブな印象を持ったようだ。

「楽観的に見れるし、高揚感もある。我々は自分たちにも取り組みの成果が現れると強く信じるべきなのだ。今回はとりわけ最初の試合(アメリカ戦)で確信を持てた」

メキシコ戦については「負けずに試合を終えた」ことが重要だったと言い、同点弾のフュルクルクを称賛。「彼が毎試合ゴールを決めることが全てではないが、ゴールは彼がピッチに立つ理由だ。彼のゴールで私も幸せだよ」と、西ドイツ時代からの偉大なストライカーは遅咲きの後輩の活躍を喜んだ。

ナーゲルスマン新監督についても「この2試合を経て、代表監督がなんたるかを理解したことだろう。これから数週間は落ち着いて呼吸できるが、さっき別室で彼自身が言っていたよ。すでに新たなアイデアを生み出したそうだ」とポジティブにコメントした。

アメリカに勝利し、メキシコ引き分けドイツ。来夏の自国開催ユーロ2024まで公式戦のない日々が続くが、来月18日にホームでトルコ代表、21日にはアウェイでオーストリア代表と、2試合連続で予選通過を決めた難敵とのテストマッチに挑む。