ロシアセルゲイ・ラブロフ外相が18日、北朝鮮の平壌国際空港に到着し、崔善姫(チェ・ソニ)外相が出迎えた。朝鮮中央通信が伝えた。

同日行われた歓迎宴でラブロフ氏は「朝鮮民主主義人民共和国は米国と西側のいかなる圧力にも屈せず、自分の自主権と安全を徹底的に守っている真の自主独立国家である」と述べ、「ロシア金正恩国務委員長同志を首班とする朝鮮民主主義人民共和国政府と人民が国家の自主権と発展利益をしっかり守るために実施する全ての政策を全面的に支持する」と語った。

同通信の報道全文は次のとおり。

ロシア外相が平壌入り

【平壌10月19日発朝鮮中央通信】伝統的な朝露関係が新時代の要求に応じて新たな戦略的高さに上がった時期に、朝鮮民主主義人民共和国外務省の招請によってロシア連邦セルゲイ・V・ラブロフ外相がわが国を公式訪問するために18日、平壌に到着した。

先日の朝露両国首脳の歴史的な対面によって友好の熱気がいつよりも熱くなっている時期にわが国を訪問するロシアの使節を迎える平壌国際空港は、熱烈な歓迎の雰囲気に包まれていた。

朝鮮民主主義人民共和国の国旗とロシア連邦の国旗がはためく平壌国際空港のターミナル前の停留場には、朝鮮人民軍儀仗兵が立っていた。

朝露両国人民が外交関係設定75周年を共同の祝日として意義深く祝い、友好のきずなを一層強固にしている中で平壌を訪問するロシア外相と一行を迎えるために大勢の人々が空港に出ていた。

朝鮮民主主義人民共和国の崔善姫外相と外務省のメンバー、アレクサンドル・マツェゴラ駐朝ロシア大使と大使館員が外相と一行を迎えた。

女性勤労者が、ロシア連邦セルゲイ・V・ラブロフ外相に花束を差し上げた。

大勢の人々が、朝露両国の国旗と花束を振りながら親しいロシアの友人たちを熱烈に歓迎した。

ロシア外相の訪朝は、朝露首脳たちの崇高な志を体して両国間の友好・団結を一層強化し、相互信頼を増進させ、各分野で双務関係をより活性化し、新たな高い段階に発展させる上で有意義な契機となる。---

朝鮮政府がロシア外相を歓迎して招宴

【平壌10月19日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国政府が、わが国を公式訪問中のロシア連邦セルゲイ・V・ラブロフ外相を歓迎して18日夕、宴会を催した。

ロシア連邦アンドレイ・ルデンコ外務次官をはじめとする外相一行と、アレクサンドル・マツェゴラ駐朝ロシア大使、大使館員が宴会に招待された。

朝鮮民主主義人民共和国の崔善姫外相と任天一次官をはじめとする外務省のメンバーがこれに参加した。

宴会では、崔善姫外相が演説を行った。

崔善姫外相は、朝鮮民主主義人民共和国政府の名で朝露両国間の友好・団結と交流・協力のために平壌を訪問したセルゲイ・V・ラブロフ外相と一行を熱烈に歓迎した。

また、世代と世紀を継いで打ち固められた朝露友好関係はこんにち、金正恩国務委員長とウラジーミル・V・プーチン大統領の戦略的決断と正確な指導の下に不敗の戦友関係、百年大計の未来志向的な関係に一層昇華、発展していると強調した。

そして、今回の訪問期間に朝露首脳たちが遂げた歴史的な合意に従って総合的かつ建設的な双務関係をより高い水準で拡大し、両国人民の福利を増進させるための満足な結実がもたらされるとの期待を表明した。

続いて、セルゲイ・V・ラブロフ外相が演説を行った。

ラブロフ外相は、露朝外交関係設定75周年を祝うと言い、意義深い日に際して露朝関係の始原を開き、その強化・発展に大きな貢献をした偉大な金日成同志と金正日同志の業績を敬虔(けいけん)な気持ちで顧みていると述べた。

また、朝鮮民主主義人民共和国は米国と西側のいかなる圧力にも屈せず、自分の自主権と安全を徹底的に守っている真の自主独立国家であると述べ、ロシア金正恩国務委員長同志を首班とする朝鮮民主主義人民共和国政府と人民が国家の自主権と発展利益をしっかり守るために実施する全ての政策を全面的に支持すると語った。

そして、今回の訪問が双務関係を両国人民の利益に即して包括的かつ戦略的な関係に発展させていく意志を誇示した露朝首脳対面と会談の合意を履行するための実質的な結果をもたらす有意義な契機になるだろうと確言した。

宴会では、朝鮮民主主義人民共和国国務委員会演奏団と勲功国家合唱団の合同公演があった。---

平壌に到着したラブロフ外相と、出迎えた崔善姫外相(2023年10月19日付朝鮮中央通信)