イギリスのウエスト・ミッドランズにある動物園の猛獣のいる囲いの中に、首輪をした飼い猫とみられる黒猫が侵入しているのが発見された。
猫は自由気ままに園内を歩き回り出ていく気配はない。飼育員が猫を安全に保護しようとしても、猫はサラリと身をかわして逃げてしまう。
このままでは猛獣のおやつになってしまう危険性があると、動物園は急いで飼い主を見つけるため、SNSで呼びかけている最中だ。
10月16日、ウエスト・ミッドランズのダドリーにある、ダドリー動物園の敷地内の囲いの中に黒猫がいるのが発見された。
猫が首輪をしていることから、飼育員らは野良猫や迷い猫ではなく、地域住民に飼われている猫と推測した。
猫は勇敢にも猛獣がいる人気アトラクションの囲いに侵入してしまったようだが、飼育員らが保護しようとしても寄せ付けようとしなかった。
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イギリスでは猫は基本的には放し飼い
イギリスでは日本と違い、猫が家と外を自由に行き来できる飼い方をしている家庭の方が一般的だ。
猫の健康状態によっては室内飼いを余儀なくされる場合もあるが、猫が元野良猫で保護された場合はもちろん、猫らしい自由な生き方が満喫できるよう、一部の動物保護施設でも、外に出してあげることを推奨してるところもあるそうだ。
もちろん猫には個体差があるので、飼い主の家の周りをうろつくだけの猫もいれば、日々ある程度遠くまで冒険する猫もいる。
だからこそ、万が一行方不明になった時のためにマイクロチップの埋め込みが義務付けられているのだ。
囲いに侵入した猫にマイクロチップが埋め込まれているかどうか、飼育員はスキャンして確かめようとしたが、スルリと身をかわしてしまい、捕まえることができなかった。
SNSで飼い主探しを呼びかけ
やんちゃで好奇心旺盛なのは結構だが、このままでは猛獣のおやつになってしまう危険もある。懸念した飼育員らはFacebookで飼い主探しを呼びかけた。
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あなたの助けが必要です!
動物園の近くにお住まいのあなた、これはあなたの家の飼い猫でしょうか?
首輪をしているので飼い猫だと思うのですが、動物の囲いの中に入り込み、飼育員を近づけさせません。マイクロチップでスキャンができないのです。
この猫ちゃんに心当たりのある方は動物園までお電話ください。
動物園は、囲いをよじ登りながらカメラ目線をしている大胆不敵な黒猫の画像をシェアした。
投稿を見たユーザーたちからは、「ちっちゃなクロヒョウみたい!」「猫は室内飼いにしなくちゃ。この子、猛獣に食べられちゃうわよ!」「ツナ缶を置いて罠を仕かけた方がいい」「もし捕まえられなかったら、その9つの命はすぐに尽きてしまうだろう」「トラブルに巻き込まれる前に捕まえられるといいね」といった声を寄せている。
動物園側も望んでいるが、この画像をみて飼い主が名乗り出ることを祈ろう。そして続報が入り次第お伝えしたいと思う。
References:Fearless kitty spotted in Dudley Zoo enclosures sparking hunt for owner 'before it becomes a snack'/ written by Scarlet / edited by parumo
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