将棋の渡辺明九段が10月18日、Xを更新し、NHKの桑子真帆アナに「激おこ」した理由を明かした。

 渡辺九段は「昨日の番組最後でまともに答えなかったのはウケ狙いではなく機嫌が悪かったからです」と釈明。「今後は周りに迷惑をかけないように心掛けて、受けた仕事は誠心誠意、取り組みたいと思います」と綴っている。

 渡辺九段は17日に放送された「クローズアップ現代 藤井聡太『八冠』激闘の舞台裏」に出演。番組最後に司会の桑子アナから「藤井八冠とは今後、どう戦っていかれますか?」と質問されると、そっけない態度で「さぁ」と一言。桑子アナから「もう少しいただけますか?」と問われると、すでに自分はタイトル保持者ではなく挑戦者にならないと対戦しないことから、「一旦、頭の中から消えましたね。どう戦っていこうかみたいなのは」と説明。さらに「浮かび上がってくることはありますか」とツッコむ桑子アナに、再び「さぁ」とそっけない返事を繰り返していた。

 将棋ライターが語る。

「そもそも番組は藤井八冠を持ち上げる番組。そのため渡辺九段が負けて悔しがるVTRが流れ、渡辺九段もそれは内心では面白くないでしょう。放送中はぎこちない笑いを浮かべ何とか誤魔化していましたが、番組側も渡辺九段に対するリスペクトが少々足りないように感じました」

 前述のXで渡辺九段は桑子アナの態度に「質問、それだけ? もっと話せたのにな、竜王戦の展望だって、第1局を自分は3日間現場で見てるのに聞かないんだ?」などと不機嫌だった理由を明かしている。台本通りに番組を進行させた桑子アナに悪気はないのだろう。しかし近年の将棋界では藤井八冠の無双ぶりばかりが話題になっているが、渡辺九段は永世竜王・永世棋王の称号を持つレジェンド棋士。タイトル獲得記録は通算31期で藤井八冠の18期をはるかに上回っており、負けた勝負ばかりをピックアップする番組内容には将棋ファンからも疑問の声が上がっていた。

(ケン高田)

アサ芸プラス