スペイン紙『スポルト』が19日、パリ・サンジェルマンPSG)に所属するフランス代表FWキリアン・エンバペの獲得レースにリヴァプールチェルシーが加わったと伝えている。

 現在24歳のエンバペは昨年、レアル・マドリードへの移籍が確実視されていた中でパリ・サンジェルマンPSG)との契約を2025年まで延長。当初2025年6月末までの3年間と見られていた契約は、2024年までの2年間+1年間の延長オプションであり、同オプション行使の期限は今年の7月31日に設定されていた。しかし、エンバペはこの延長オプションを行使しないことや、契約延長を行わない意向を明らかにしており、今夏でのPSG退団も噂されたものの、最終的には残留。そのため、未だ来季の去就は不透明なままとなっており、来夏にフリーでレアル・マドリードに移籍する可能性が度々報じられている。

 エンバペPSGと1シーズンの契約延長提案を受け入れるか近日中に決断する必要があるが、同選手は契約延長を行わず2024年の夏にフリーとなったうえで他クラブへの移籍を模索する可能性が高いと『スポルト』は説明。そのうえで、エンバペPSGとの契約を延長しないことが確定次第、リヴァプールチェルシーエンバペ獲得レースに参戦する意向だという。

 同紙はエンパぺが来季プレーするクラブを検討しており、レアル・マドリードが筆頭候補である一方、エンバペの母親であり代理人もつとめるファイラ・ラマリ氏がリヴァプールと非常に緊密な関係であり、リヴァプールも同選手獲得に向けた努力をする方針であると説明。さらに、エンバペと良好な関係を築いているチェルシーマウリシオ・ポチェッティーノ監督と同クラブの共同オーナーを務めるトッド・ベーリー氏がエンバペ獲得に向け前向きな姿勢であるとし、同選手の関係者もプレミアリーグ行きの選択肢を排除していないと説明している。

 近年レアル・マドリードエンバペ獲得のための努力を続けており、フロレンティーノ・ペレス会長がエンバペとの連絡を継続していることなどからレアル・マドリードが同選手の新天地になると見られていたが、リヴァプールチェルシーの参入によりレアル・マドリードの思惑通りにエンバペ獲得が進まない可能性があるとしている。

去就に注目が集まるエムバペ [写真]=Getty Images